ニュースとしては少し古いが、パソコンで千円札を偽造し、自販機に使用したとして中2男子が逮捕された事件に関して。
新札が出回って間もない頃、職場の新人講師が(わたしより若干年上)、岩井俊二の「スワロウテイル」を知っているかと話しかけてきた。その映画の中で偽札作りのことが少し詳しく描かれているらしい。
ネットで調べてみると、「スワロウテイル」は公開当時(96年)「子供たちが笑いながら偽札を使っているのが好ましくない」などとしてR指定を受けていた。主人公の少女役の子は撮影当時中学生だったというし、岩井作品には若いファンも多いという。R指定だなんて、厳しいなあと思っていた。
しかし、中学生がインターネットで偽造方法の本を買い、ご家庭のパソコンとスキャナーとプリンターで偽札を作ったなどというニュースを読むと、やっぱり好ましくないのかなあなどと思ってしまう。
もちろん、やるかやらないかは本人次第で、「悪い例」から遠ざけておきさえすれば「いい子」ができあがるとは限らない。
子どもの倫理観を養うのって、難しいなあ。本でも映画でも、読みっぱなし見っぱなしでは無く、大人と感想を話し合えたらいいなと思う。大人ではなくとも、他人と意見を交換することで自分勝手な解釈は避けられそう。

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