BSマンガ夜話で『パタリロ!』が取り上げられた。わたしは「ラシャーヌ」の方が好きだった。今読んだら違う印象を受けるだろうか。今日はパタリロの話は置いておく。別の話を。
「マンガを読むのは簡単、楽。小説の方が難しい」というのが漫画を幅広く読まない人の間での定説だと思う。が、最近の少女達は少女マンガが難しいので(コバルトなどの)小説を読んでいる、という話が出た。真偽はともかく、ありうる、と思った。
「(少女漫画がやりたかったことは)吉本ばななを読むと良く分かるんだよね〜」というような発言を岡田氏がしていた。少女漫画の解説を読んでいるようだ、と。
20年前、吉本隆明氏が、娘は萩尾望都を一所懸命読んでいる、というようなことを述べていたと最近知った。それならば吉本ばななの作品から少女漫画(特に24年組あたり?)の影響を感じても納得がいく。
学生時代、書店で「ばななの新刊が出てる!また新しいのが読めるなんて幸せ!」と言って同世代の女学生がよろこんでいるのを見た。そのときは、吉本ばななって、そんなに共感できるかなあ?と不思議に思ったものだったが、それはわたしがマンガを読む喜びを知っていたからではなかろうか。
とにかく、マンガは簡単、マンガばかり読んでいると馬鹿になる、などと言う人に読ませたいマンガは山ほどある。(多分、理解できないだろうけど)

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