キャストの不満など、些細なケチをつけるのは止す。感想を一言で言えば、「マンガの方が面白い」である。単なる原作びいきではなく、客観的にみて原作の方がずっとパワーがあるように思える。
あずみの、人を斬ることに対する迷いや覚悟といったものが、二時間の映画では出せないと思った。驚くためには「ため」が必要だ。悲しむためには登場人物への感情移入が必要だ。とにかく、せわしない。
アクションがみどころの映画だという噂だったが、残念ながらわたしは唸らなかった。評価したいのは、ベテランの存在感や、挑戦的なカメラワークかなあ。
妙なライティングが気になった。忍者も「記号」だったし。昼間から黒い装束? しかもエモノが長刀? 美女丸の持っているバラが西洋系のバラだったことも引っかかった。そりゃあ、庚申バラ(ロサ・キネンシス)じゃ締まらないんだろうけど、なんだかねえ。
ロサ・キネンシスというワードに引っかかった人いらっしゃる?(笑)

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