以前「男たちの知らない女」というタイトルで先輩のサイトの掲示板に投稿した文章だ。
投稿日:2003/08/16(Sat)
5,6年前、はじめて『愛はさだめ、さだめは死』を読んだとき、夢中になったのは「接続された女」だった。
2月にジェンダーSF研の読書会のために「男たちの知らない女」を読み返したとき、彼女らが迷わずついて行った理由がわかるようになっていた。それでも、のだれいこ氏が、あの場合ついて行く以外わたしには考えられない、この世界は自分のいるべき場所ではないとずっと思ってきた、というようなことをおっしゃったとき、わたしは世の中そこまで見捨てたものでも無いと思った。
でも、今は……?
一人二人とばらばらに生きている。
女の敵は女だ。なぜなら男たちはそうなるよう仕向けているのだ。
この頃のわたしに、何が起きたのだろう。ああ、そうか、あれだ。2年前の夏といえばアレだ。もう絶対に関わらない、と誓ったあの行事だ。
わたしには、男を軽蔑し女を憎んでいる節がある。考えを改めるきっかけになるような出来事は滅多に起こらず、先入観を深めてしまうような出来事ばかりが、周囲に溢れている。

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