一面の見出しに、「えー、また?」と思った。日航って、御巣鷹にジャンボ旅客機落っことした会社でしょう。日航機墜落事故から、20年目を迎える今年。未だにこれでは遺族が浮かばれない。
あの事故は、偶然起きた不幸ではなく、日航のいう会社の体質に問題があったのだと考えるほうが妥当だろう。なにせあれだけの大事故(520名が亡くなったんですよ!)を起した後も、整備ミスに管制指示違反、非常用装置の運航規定違反……と続けているのだから。
山崎豊子『沈まぬ太陽』の主人公恩地元のモデルとなった人物は数年前に亡くなった。正確には、労使の関係の不健全さを描いたアフリカ篇のモデルなのだそうだが、まあ、会社と馴れ合わない労働組合員に閑職を押し付けて辞めさせようとする、という時点で感心しない会社だな。
小説は虚構であるが、山崎氏の手法からして、わたしは「真実寄りの虚構」だと思っている。日航側はあまり資料を提供しなかったらしいしナー。怪しい。

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