トキカケの上映本数が異常に少なかったおかげで待ちぼうけを食らった我々夫婦。特にわたしはどうにも足が痛くて座りたかったので、漫画喫茶に入った。そこで、楳図 かずおの名作『漂流教室』全12巻と出会った。この前やっと『洗礼』を読み、楳図センセイの凄さを思い知ったところだったので、ここで会ったが100年目とばかりに読破してきた。
小学校で謎の爆発が起こる。すると、学校の外にはなぜか死の砂漠が広がっていた。他の皆は死んでしまったのだろうか? 調査の結果、自分達が未来の地球に吹き飛ばされたのではないか、という予想が立てられる。突然に始まったサバイバル。水は?食糧は? 保護者であろうと努める教員らは、現実を受け入れる柔軟性を持てず次々と発狂。唯一生き残った大人は、暴虐の限りを尽くす。小学生同士が、争い、殺し合う。襲ってくる怪物。伝染病の流行と、疑心暗鬼。
『十五少年漂流記』顔負けの自立と友情、『蠅の王』さながらの暴力シーンに、「日本の漫画は、すげえなあ」と舌を巻くこと間違いなし。
ま、絵がダメって人もいるだろうけどね。
ラストにもびっくり。

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