「週刊朝日」と「アエラ」で連載されたコラムの書籍化。
皆吉は斎藤美奈子が好きなんですが、斎藤美奈子を嫌う人も多いようですね。当ブログの読者さんからも批判的な意見をいただいたことがあります。
書評とエッセイの間のような仕事が多くてしかも毒舌、だからだろうなぁ。
評論ならば、いったん世に出したものがどう評価されてもそれは言論の自由、となりますが、エッセイは文芸作品(どちらかというと娯楽寄り)ですから、「好き嫌い」で論じることが可能。内容の正当性を突くよりも、人格批判になりがちなのではないでしょうか。
『誤読日記』では、筆者と意見の違う部分も、耳に痛い部分もありましたが、読み物としては大変面白かったです。
わたしはナチュラルクリーニング好きなのですが、確かに重層も化学物質だわな。まるで化学物質ではないような言い方は避けよう、と思いました。上げ足を取られないように。
『アタマにくる一言へのとっさの対応術』については、はぐらかしのテクが必要な場合もありますよん、と思いました。
「話せばわかる」の名言を遺した犬養首相は、直後殺されました。
話しても分からない人もいる。
それがわたしの座右の銘です。

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