もう新しい号のビッグコミックオリジナルが出てしまって、いまさらという感じだけれども、9月増刊号に深巳淋子の読みきりが載っていた。「1440 神と悪魔がいた頃」という、中世ヨーロッパを舞台にした錬金術師ものだ。
舞台はルネサンス前夜の1440年。フィレンツェの若き錬金術師ジャコモと、彼の師の孫の珍道中。フランスの首都へ向かう旅の途中、兄弟子ブルーノが滞在しているというとある領主の城に立ち寄った彼は、ある薬を作ることを依頼される。それは、城主が囲ってからこちら一度も笑ったことがないという若く美しい妾を笑わせるための薬だった。
薬を作らねば城からは出してもらえない。二人の悪戦苦闘を繰り広げる。
彼女は笑えないのか、それとも笑わないのか。
これは、かなり面白い。
そして、女は、怖い。
『沈夫人の料理人』にしてもこれにしても、歴史物・時代物が合う絵柄だ。
昨日のアクセス数なんでこんなに少ないの?と一瞬ぎょっとしてしまったけれど、良く考えたら工事だった。自分だって入れなかったじゃない。トリ頭だなぁ。

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