映画を観にいった。
「ハンニバル・ライジング」という映画なんだけど、ぜんぜんレクター博士出てこないよー。なんか、ハンニバル・レクターという名前のカッコイイお兄さんが、小悪党に猟奇的な方法で復讐しまくる映画だったよ?
どこがハンニバル・ライジング(ハンニバルの誕生)なんだい!
どっちかっつーとライジング・ハンニバル(破竹のハンニバル)って感じ。
レクター伯爵夫妻なんて画面に出てくるの数分だし、叔父さんにいたっては既に死んだという設定になってる。家庭教師を出す余裕がなかったもんだから、「記憶の宮殿」の話などは欠片も出てこない。
まあ、どこそこが原作と違うなんて話に終始するのも低レベルだけど、映画作る人はさ、観客は晒し首や頬肉のシシカバブを期待していると思ったんかね?
とにかく、映画単体として見ても、かなり安っぽい話だったんだが。
少なくとも、8月15日が終戦記念日だと知らない若者が増えている昨今、リトアニアでナチスが何をしたかなんて、ピンと来ない人も多かろう。
受けないだろうなあ、この映画。
熱烈なファンとかマニアの人しか、見なくていいと思う。
GWの娯楽なら、鬼太郎なりバベルなり、東京タワーなり、別のものを御覧なさい。悪いことは言わんから。

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