去年の今頃はゴローさんに驚かされましたが、今年も、奇しくも別のゴローさんに別の意味で驚かされています。
コードギアス反逆のルルーシュR2
TURN 16 『超合集国決議第壱號』
C.C.(シーツー)のキャラ路線変更にも、カレンの見事なパンチにも、ルルーシュが丁寧語でお願いをしたことにも、超合集国構想の実現にも驚かされましたが、「うわあ」と思ったのは、やっぱり
「日本人に、日本人に向かって原爆を発射させようとした」ことですね。
正確には、元・日本人、原爆とおぼしき新兵器、ですが。
来週の放送予定日は、8月3日、その次は10日。
やっぱり、やるんでしょうか。
既に各地の掲示板は炎上している模様です。
「コードギアス」の世界に「日本」という国は出てきますが、コードギアスそのものは未来SFではなく、別世界の話です。仮想歴史もの、あるいはパラレルワールドものに位置づけられるでしょう。
コードギアスの世界では原子力エネルギーは研究対象とされていませんでした。サクラダイトという電気抵抗が無い超伝導物質があって(エリア11の富士山近辺で多く採掘されるレアメタルという設定)、これを利用したエネルギーの開発が中心で、ウランに関心を抱く研究者は希でした。
戦争の趨勢を分ける武器は、人型の有人兵器「ナイトメアフレーム」だったのですが、神聖ブリタニア帝国の第ニ皇子シュナイゼルの命令によって、ニーナが率いる研究グループがついに最新兵器「フレイア」(要するに原爆)を完成させてしまったのです。
戦術兵器メインの戦争から、戦略兵器での戦争にシフトする瞬間、というわけです。悪趣味なのは、元日本人で現在はブリタニア軍人になっている枢木スザクの専用ナイトメアフレーム「ランスロット」に「フレイア」を搭載した点です。
ニーナが、スザクに対して「まだ日本人に同族意識があるんですか」っぽいことを言ったときには、おいおい、と。
大量破壊兵器が批判されるのは、民間人も死ぬからです。
日本人だったら殺してOKという発想は、どうなのよ、
あんたユフィの実現したかった世界が何も見えてない、
なんて青臭いことを思ってしまいました。
でも、彼女はブリタニア人で、ブリタニア人の教育を受けたわけですから、わたしたち現実の日本人とは思考回路が違うんでしょうね。
そんな話を良人にしたら、一期の「STAGE8 黒の騎士団」の、生徒会メンバーがカワグチ湖に観光に向かうシーンを持ち出しました。不安がるニーナに対して、ミレイ会長が
「もう一人で置いて行かないから」
というようなことを言っていましたよね?
「それ以前にゲットーかどこかに出かけたことがあって、そのときにレイプされたとかそんなことじゃないの」
うわっ、てめえなんて残酷なことを思いつくんだYO!
でも、説得力あるな、その解釈。
少なくとも、ニーナが過去、日本人に何かされたために日本人を嫌っていることは確かでしょう。
どのキャラクターの行動の背景にも「理由」があるからこそ、魅力的な作品だと思います。「■■嫌い」「うざい」「●●があのとき××しなければ良かったんだ」で済ませてしまうには勿体無い。
ん、激しくルルーシュ萌えなわたしが言っても説得力無い?

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