来年の「はあとふる体験」の視察に、東京の中学校の先生が来てくれました。どんぐり倶楽部の活動をすごく誉めて下さいました。自然の素材そのものを、テーマを設けて生かしていく姿勢に共感をしていただきました。ありがとうございます。
来年の9月に来ていただけるそうです。パンフレットでは理解できなかったことが、現地を視察したことで、イメージがはっきりしたといわれました。特に、現地の人と知り合えたことが良かったそうです。田舎の人間の人なつっこさが受けたのでしょう。皆さんが来ていただく時も、そのままの姿で受け答えをさせていただきたいと考えています。
視察を終えて村の決算事務をしていると、隣の集落の猟師さんがイノシシの肉を持ってきてくれました。ロースで、円筒状に巻いてありました。薄くスライスして塩で焼くと香ばしいですね。ボタン鍋よりおいしいと思います。
肉をいただいたことも嬉しいのですが、猟師さんが語ってくれた情報もありがたいですね。「今年の肉は全然油が乗っとらんのや。ええもん食とらんのやな。どんぐりがならんさかいなぁ」と嘆いていました。
全くその通りですね。山奥に行くと、そこは大型動物が住めるような森ではないことがよく理解できます。人が入らず、木を切らないために、ブナが極相を作っているのです。そのために、大きなミズナラが枯れ、世代交代も出来なくなっているのです。森林が単純な相になっていて、生物にはとても厳しい空間になっています。
猟師さんの嘆きが、事態をとても正確に伝えているのだと思います。

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