午前中の保育所親子の集いは、川遊びが中心でした。70人もの親子が、川の中で子供と遊んでいます。冷たい流れをものともせず、子供達の多くは水の掛け合いから、全身で浸かり始めます。良いですね。冷たい水への入り方として、全く理にかなっています。
どんぐり倶楽部のどんなプログラムより、子供達には川遊びの方がいいんです。水という自然の素材そのままが、子供達を満足させてくれるのです。人間は森の動物です。水は森の恵みを代表するものです。私たちのプログラムは、川には及ぶべくもありませんね。
午後からは、岐阜県から野球関係の子供達が来てくれました。たくさんのテントを自分達で張り、その後は、五右衛門風呂の湯沸かしです。火をつけることはスイッチをひねることでしかない現状にあって、たき付けを燃やし、マキに火をつける事は、かなり難しい作業です。
体験したこともない煙が目をさし、子供達は涙をためています。火をたく体験をすることで、「煙たい」という言葉を知るのですね。小学校低学年の子供が火吹き竹を離さず、懸命に吹いている姿は、私たちを喜ばせてくれます。お兄ちゃんが風呂を沸かし、幼い妹がお母さんに風呂に入れてもらっています。お母さんが「もう良いでしょう」と言っても、なかなかお風呂から上がろうとしません。「そうよねぇ。こんな体験なかなかできないわね」とお母さんが納得しています。
捨てられていた五右衛門風呂をもらい受け、石を並べて据え付けただけの風呂ですが、すごく活躍してくれています。お父さんもフルチンで入りましたね。丸見えですよ。開放的なんですね。頭にはちまきをして、幼い娘を抱いて、とても幸せそうでした。
ありがたいですね。こういう風景を私たちは夢見ていたのです。私たちも幸福感に浸っています。

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