明日は26名のお客様がどんぐり倶楽部に来られます。「山野草の小鉢作り」と「リース作り」体験です。朝から一人で山には入り、こけとツルを採取しました。こけはいつもの場所で確保できましたが、ツルが大変でした。このツル取り作業は、体験ではなく、個別の注文です。年甲斐もなく、鎌を持って木に登りました。ちょっと太めのツルで豪快なリースを作りたいという、お客様の要望です。
若い時は平気だった木の上も、この年頃になると緊張して体が硬くなります。あまり無理をしないように意識して、とれる分だけをカットしました。ツルに巻き付かれた樹木は、嬉しいでしょうね。幹を絞めるようにはい上がっていくツルは、樹木の上で葉を広げ、樹木の光合成を抑えます。それだけではありません。幹を締め付けた上で、樹木の上にツルを張り巡らし、雪を受け止めるのです。ツルが生い茂る川筋を歩いていると、何本もの樹木がツルに倒されているのを見かけます。
樹木や、林業を営む者には、ツルは「嫌われ者」です。そのツルが、かごやリースで活かされるのですから、こんな良いことはないでしょう。ツルを採っていて、地権者から怒られることはありません。「つる細工」は、どんぐり倶楽部の誇るべきプログラムです。
「山野草の小鉢作り」も、地域に沢山ある物を使うようにしています。たくさん採っても絶えることがないからです。「嫌われ物」、「沢山ある物」を活かすことが、どんぐり倶楽部の経営哲学となっています。この考え方の確かさを、つくづくと感じています。
明日の体験を終えるとすぐに、石地さんと東京に向かわなければなりません。12月1日の発表のために、前泊で出掛けます。明日はブログをお休みしますので、読者の方にはご了承下さい。

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