タイトルの集会が大阪の阿倍野区市民学習センターで行われました。「原子力立国計画の幻想と現実」をテーマに、もんじゅ、プルサーマル、地震と廃炉について、意見を交わしました。
私は美浜原発に関する動きについて、15分ほど提案しました。じっとお話を聞いていた中年の女性が質問しました。地元新聞に掲載された広告記事を見て、「斜陽化している原子力発電は、誰が見てもおかしいと思えるのに、広告に出てくる東大の先生や、研究者などの著名な方たちは、本当に原子力の未来を理解できないのでしょうか」というものです。
私は、「分かってはいると思いますよ。しかし、彼らは原子力の利害関係者なんです。本音を言った時点で、利害関係から外れるのです」という解答をしました。もんじゅの体たらく、地震の論理の破綻、等々、普通に考えれば、おかしなことばかりです。大変な額のお金を使って、立地地域や周辺地域に広告を出し、一方的な推進論を押し付けています。お金を持っているものが、事実をねじ曲げて、PRできるのですよね。不公平な社会です。
当地区の風力発電計画に当たって、1年間の風況調査が行われました。冬は北西の風、夏は南西の風が圧倒的です。敦賀半島のもんじゅや関電、日本原電の原発が大事故を起こせば、夏は福井市を直撃し、冬は敦賀市を経由して関西、中京方面へ向かいます。すると、敦賀半島の原発に関しては、私の住む新庄地区は、何とか被害から逃れられるのでは?という期待感が出てきます。もちろん住むことはできなくなるでしょうがね。
それでも、直の風下になることだけは逃れられるという安心感が、私を慰めてくれます。敦賀半島の原発に大きな事故が起これば、推進や、無関心を装っている人たちに、放射能が襲うのです。早くこの現実に、多くの県民が目を向けていただきたいと願っています。

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