国の原発に関するシンポジウムにおいて、原子力安全保安員が電力会社を通じて、集会に参加して発言するように要請していたことが報道されました。東京のあるマスコミからも私に取材がありました。
原子力に関するシンポジウムや集会には、推進する意見を多数に見せかけるために、かなりの動員がなされてきました。阪神淡路大地震の後の原発不安に関して行われた福井県主催の説明会(と記憶していますが)でも、「えらい要領を得た質問をする人がいるなぁ」と思って後ろを振り向くと、推進の位置に立つ人でした。何人もいましたね。女性もいましたね。おそらく発言の主旨を相談したと考えられます。
彼らが発言することで私たちの発言機会が抑えられます。彼らが質問し、答弁を受けると、すっと引いてしまうのですね。再質問などありませんでした。
こういったことは電力会社が日常茶飯事でやっていたことですが、原子力安全保安員がそういうことに関わっていたとは!
再び、子供たちの間ではやっているという言葉遊び「ホアンインゼンインアホ」を思い出しました。後ろから呼んでも「ホアンインゼンインアホ」となり、正鵠を得た言葉だなと実感しています。
ここまでくれば、「ホアンインカイタイ」しかないでしょう!
保安院の幹部が「要請の事実」を「知らない」といっていますが、これも嘘の部類にはいるでしょう。原発が安全であればあり得ないことです。

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