福島原発事故で多くの人たちが被災しました。避難途中に亡くなられた人、避難先でなくなった人、これから厳しい健康状態を強いられる人たちのことを思うと、誰が責任をとるべきかをしっかりと定めなければなりません。
首都圏を離れて飯舘村に定住し、畜産で成功した方が家を新築しているときに地震に遭い、原発事故で家を捨てなければならなくなりました。この無念! いったい誰が責任をとるべきなのか。
福島事故は、あのオーム事件よりも遙かに広域的で、原子力という組織的な破壊力なのですが、オームのケースでは、検察や警察が動き、福島事故では動かない。オーム事件では、多くの関係者が死刑を求刑されています。福島原発事故では、なぜ、検察や警察が動かないのでしょう。
大飯原発の直下に活断層の疑いがあるというのに、ろくに調べもせずに再稼働を強行しました。もし福島事故に際して、検察や警察が動き、重要な局面で事故に導く決断を下した「人」を実刑を持って裁いていたら、関電、官僚、政治家、御用学者は、これほど簡単に再稼働をできなかったでしょう。
官邸をたくさんの市民が取り囲んでいます。責任を求めましょう。15mの巨大津波を検討していたのに、誰がそれを止めたのか。電事連が甘い規制にしてほしいと要請した時に、保安院の誰が了解したのか。
それぞれの局面での判断が、福島事故を引き起こしたのです。責任のないところには、安全はありません!

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