お昼過ぎ。関電線下伐採の下見に出かけていた区長さんをはじめ4人のメンバーが、森の中の喫茶店に寄ってくれました。そこで、そのメンバーの基君から耳寄りな話を聞きました。
送電線の鉄塔の所に、ガマズミの大きな木が数本有って、赤い実が一杯なっているとのことです。いやぁ、嬉しいなぁ。「早速行ってみるわ」と答えましたが、「ガマズミの実の成熟はまだ早いんやけどなぁ。よく似たのにゴマギというのがあるけど、間違いないか」と念を押すと、「間違いない」と言いました。
そこまで言うのなら間違いないのだろうと思い、急峻な山道を「ゼイゼイ、ハァハァ」と息を切らせながら、登りました。きつかったですね。早足で登ったせいか、8回ほど休憩を取りました。
たくさんあったら、一人では持ち帰れないな。嫁にも来てもらおうかな。しかしきつい山道やから、来ないかもしれんな。などと思いながら、大きなガマズミの木を夢見ていました。
ようやく教えてもらった場所に到着すると、「がっくり」来ました。ガマズミではなくて、ゴマギではありませんか。ショックです。「オイ、オイ、基君! それはないよぉ」、と呻きました。
私の悔しい思いにかかわらず、腰を下ろすと、さわやかな谷風が吹いていました。ガマズミがたくさんあるという情報に、腰を浮かしてしまったことが悔やまれます。ガマズミの実は色づきにはまだ早いのです。
私の判断力も甘かったですね。

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