新型コロナウィルスがEUでも急拡大しています。EU首脳会談でも、有効な対策を打ち出せていないようです。
そこに中国がEU各国に大規模な医療支援を実施しています。中国がウィルスの発信源でありながら、「マスク外交」を展開し、存在感を示していると報道されています。
死者が急増するイタリアやスペイン。コロナ対策資金調達にユーロ圏共通の「コロナ債」発行などを要請しましたが、ドイツなどが反対しています。
イタリアはEUに医療物資の支援を求めましたが、応じる国はありませんでした。
中国はその直後、イタリアへ大量のマスクを送り、医師団も派遣しました。習近平国家主席は、「健康部門のシルクロード建設へ連携する」と表明しましたね。
ギリシャにもマスク50万枚を提供。ベルギー、スペイン、東欧各国にも、大量のマスクや衣料品を有償・無償で提供しています。
EUと加盟交渉中のセルビア大統領は、EUからは支援がないとして「連帯などおとぎ話だった。この困難な状況で助けられるのは中国だけだ」と言い切っています。
アメリカもドイツも、EUも、困難に直面して「我が国大事」で、「仲間」意識さえなくなっているようです。
でも「中国のような国にはなりたくはないよなあ」と思いつつ、「拝金主義」のアメリカやドイツ、そして我が日本の安倍政権の指導力に大きな疑問を持ちます。
「政治は誰のために」、この思いを忘れたくないですよね。

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