見え見えの『再稼働』キャンペーンですよね。原子力事業本部の閉鎖的体質、ガバナンス欠如が指摘され、『役員会』が現場と語るという触れ込みです。再稼働パフォーマンスとも言えるでしょう。
大飯3号機の配管損傷で、関電が規制委員との会議でひどい報告をしています。傷の進展速度を巡って、悪質とも言える対応です。
法令上は13ヶ月の傷進展予測を求められているのに、12ヶ月解析を出しました。13ヶ月解析にすると、配管の必要最小肉厚を下回るからです。
そういう報告をして、傷を放置したまま運転再開するこの姿勢。これは犯罪に値します。
9月議会で3号機の視察をしました。その時の私の質問に、「傷の進展評価式は数値が低く出る」と発電所長が答弁しました。
それを分かっていてその数値を使うの? 安全放棄ですよ。『役員会』は知ってるの? 現場はちゃんと報告しているの?
役員会に、規制委員会との対応を現場が伝えているのか。伝えていないことになれば、現場と経営陣の乖離と成り、第三者委員会の指摘に応えていないことになります。
伝えられているとすれば、技術的根拠もないままに大丈夫と判断し、『ひび割れ放置運転』を経営陣が容認していることになります。
以上のように考えるならば、美浜町で『役員会』は、再稼働の為と言われても致し方ないでしょう。
大飯3号機のひび割れ問題は、規制委員会も異例の対応をしています。
読者の皆さんも注目して欲しいですね。そうしないとまた大きな事故を招くことになります。

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