20年近く前から普及活動を続けてきた再生可能エネルギー。当時は「再エネ」というと、「反原発」と言われました。原発立地地域では敏感でしたね。
電気は、10電力に独占されている状況で、電力側の「隠れた宣伝」だったのでしょう。彼らは何でも言ってきましたからね。
「電力が不足したらどうする」、「原発の電気が一番安い」、「大きな事故は起こさない」など、切りが無いほどあります。
「電力が不足したらどうする」という言い分は、事実を知ると、怒りが湧いてきます。
「総括原価方式」と呼ばれる制度を悪用し、電力会社の営業マンが、電力使用拡大戦略をとりました。
記憶では、1990年代後半に、1年間の増加分だけでオーストリア一国分の使用量です。
「電気が足りなくなったらどうする!」と、怖い顔で三船敏郎がPRしていましたが、裏では、どんどん電気使用拡大戦略をとっていたのです。電力会社にとって、「再エネ」はまさに「反原発」だったのですね。
「原発の電気は易い」などは、大嘘の話です。ひどいですね。こんな会社だから、事故を起こすのです。
でも今は風景が変わり始めました。民間サイドで大きな動きを作り始めています。「再エネ推進」は、実際上は「反原発」なのですが、世界の動きに強く引っ張られています。
脱炭素に動かなければ、世界の大手会社は取引から外すというのですから。環境への関心は日本の世論と大差があります。
そしてそれが、社会に歓迎される時代に入りました。

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