世界2月号に掲載された飯田哲也さんの「テスラショック」。それを読みますと、まさにショックです。
半導体、家電、液晶、太陽光技術と、次々と敗れ去った日本。日本の最大で、かつ最後の基幹産業である自動車産業が「沈没するリスク」に直面しています。
読んでいて恐怖を感じるほどのテスラの産業化技術力。間違いなくトヨタもテスラに飲み込まれていくのではないかと感じます。
テスラの株式時価総額が、2020年にトヨタを超えたことが報道されました。「すごい勢いだな」と思っていましたら、昨年秋には、世界の自動車会社10社の株式時価総額を超えました。驚くべき数字です。
純利益はトヨタの1/3ですが、1台あたりの純利益は、テスラがトヨタの3倍となっています。トヨタは化石車中心の利益ですが、テスラは全車がEV車(電気自動車)でこの利益を出しています。
誰が考えても、トヨタはテスラに飲み込まれるでしょう。
ソニーの出井元会長が語っています。中国の動きを見ていると、日本は「眠っているようだ」と。それ以上のスピードでテスラが動いています。
EV化だけでは無く、自動運転、ライドシェアなど、加速度的に産業化を進めています。日本の政治、マスコミは危機感がないようです。

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