PS2のゲーム。
「ぼくのなつやすみ」のスタッフが集結して作成し,取材に2年近くをかけたという売り込みでかなり期待させてくれた作品。
しかし,その期待は残念ながら裏切られてしまう出来。
しょーもないゲームになってます。
子どもを持ってからの35年間を描く子育てゲームですが,とにかく自由度がない。まともにやっても1話が1時間30分くらいで終わってしまう(一応3タイプで子どもが増えるのと,子どもの構成が変わるだけ)。
基本的に,眺めているだけのゲームという感じ。
このサイトに感想が載っていますが,的を射てますね。
とにかく時間の経過が早いので,一気に老け込んだ気持ちになります。
しかし,誰も死なないので,そういう意味でもありえない話になってます。
このゲームも即売りしたので,損害は避けられましたが。
ゲームの舞台は東京。高円寺に自宅があって,さすがに取材したというだけあって,リアルな静止画像が出てきます。
育てた子どもが大きくなっていくのは,確かにある種の感慨を呼び起こします。特に学費がかかって,いい学校に行かせようと思うと苦労するの何のって。
最初の子は,比較的いい学校を選択するのですが,子が増えるにつき余裕がなくなり,お前は学校はいいから働きなさいと思ってしまうのが,ある意味現実世界に似ているのでしょうか。
でも,あーあの子はいい学校に行かせられなかったなーと思っていても,結局立派に仕事をしている姿を見るとしみじみきます。
(お仕事紹介もなかなかよく出来ている。)
と,ここまで書いてくると,それなりにいいところもあるかもと思ってきた。
しかし,1800円ならまだしも定価で買うべき代物ではない気がします。もう少しボリュームがあり,自由度が高かったらよかったんでしょうけどね。やっつけ仕事的な感のあるゲームです。

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