
久しぶりにレゲエのCDのレビューです。
Junior Bylesの「Beat Down Babylon」
副題がアップセッターズ時代
trojan recordsのコンピ。
Junior Bylesは,1948年ジャマイカ,キングストン生まれの人で,当初は,The Versatiles というグループに所属してましたが,そのころから面倒を見ていたリー・ペーリーとソロでヒット曲を生み出します。時期としては,1970年から74年ころまで。
Junior Bylesは,その後70年代半ばに精神病を患って入退院を繰り返し不遇の時代を過ごします。
エチオピアのハイレセラシエ皇帝(ラスタファリズムでは,生き神とされた人)が1975年8月27日に亡くなった時には,薬物自殺を試みたそう。それでも,この闘病生活時代もいくつかのレーベルに録音を残しています。
本作は,彼の初期であるリー・ペリーと組んだころの作品を集めたもので,初期代表曲がもれなく収録されています。
独特のすきまのある,ゆるい音楽は,ほのぼのとしていいですが,彼はラスタマンなので,当然メッセージ性もあります。
音的には,ギターもばっちり入っていますので,ロック,ポップが好きな人にも馴染みやすいのではないでしょうか,っていうか,こういうところがリー・ペリーの先駆性なんでしょうね。
メリーさんの羊をフィーチャーした,「Pharoah Hideing」とか,レゲエ聞いたことのない人には,?なアルバムになってます。
他方,レゲエ好きな人には,リー・ペリーがたくさんプロデュースしている「Fever」とか聴き所が多いアルバムです。
Trojanらしく,バージョン違いなんかも含めた23曲入り。
ちなみに,英語の解説は,
こちらがまとまっています。

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