「
ガン&トークス
」チャン・ジン監督,シン・ヒョンジュン,ウォンビン出演。韓国映画。
コメディータッチで,殺し屋稼業を描いた作品。基本的にバカという設定なので,深刻さはなく,笑いを誘う。
4人の殺し屋を追いかける特捜の捜査官は,日本のサイトでは,「検事」とされているけど,ほんとかな?どう見ても警察官だと思います。もちろん,汚職事件なんかを扱う特捜は検事で構成することが多いけど,みんな銃を持っているというのも・・・
この映画,頼まれて殺しを受けるという立場なので,視聴者としての立ち位置が難しい気がしました。ここいら辺に違和感を感じる人も多いかもしれませんね。
人を殺したいという動機は,人によって様々です。こんなの頼む人って,いるんだろうなーと思うと少しブルーになりますね。
自分だったら,どうだろーとか思いますが,やっぱりありえませんね。相手を殺すほど憎むことっていうのは,やはり感情としてはあるんでしょうね。ぼくも多感な青春時代にそんなことを思ったこともありました。
でも,殺すのは一瞬だし,そんなことになったら一大事だろうし,いろいろと面倒そうだなーと思い,想像上で相手を殺してしまえと思ったりしたものです(これなら罪にならない。)。まあ,そんなぶっそうなことを考えているうちに,次第に許せてきてしまうのが不思議です。基本的に忘れっぽいのかもしれません。
憎しみを殺人につなげた結果として,教訓になったのは,やっぱりドラえもんの独裁スイッチですね。憎い人を簡単に消せちゃう装置を手にしたのび太くんは,結局みんなを消してしまいました。その時,初めて後悔が訪れる訳です。
と,まあ,シリアスなことを書きましたが,映画はシリアスではなくて,軽めの娯楽作です。でも,気になるんだよね。殺された人の人生。
あと,捜査官の敷いた罠。撃たれた本人がしゃべっちゃったら,狙いどおりにはいかないんじゃないか,と思ったけれど,そうやってつっこんじゃいけない映画ですね。

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