録画していた高校講座世界史「困難と苦悩のさきに〜アフリカの現代〜」を見る。
アフリカは,国名も含めて理解が不十分な状態です。なので,こういう機会を捉えて関心を持っていくしかないですね。
アフリカは,植民地の歴史でもある訳なので,現代史を考える上でも背景事情の理解が不可欠。ところが,これがなかなか大変ということで,後回しになってしまいます。
アフリカは,植民地になった関係で,言語が西洋の言葉になっているけれど,自国の文化にこだわるという側面から,固有の言葉で小説を書き続けるグギ・ワ・ジオンゴが紹介されていました。
「
精神の非植民地化
」という本も書いており,機会があれば読みたいと思いました。言葉の問題って,難しいですね。民さんは,コミュニケーションが容易になるのでは,と先生に尋ねていましたが,他方でアイデンティティや独自文化が失われるという問題があるとの先生の答え。
ところで,こういう問題を通して見ても日本の愛国心教育問題は,実は日本の文化やアイデンティティを見つめ直したいという真摯な考察に基づくものではないことがすぐに分かります。
悩みがなさすぎる。単なる明治天皇制下の体制への懐古主義なんですよね。だから,英語でもない,クールビズや横文字そのままの言葉に何も抵抗を感じないんですね。例えば,そういうことを言う政治家としては,自分の演説などではカタカナ語は排し,幕末期や明治期の偉人の言葉ばかりではなく,れっきとした日本の古典を引用するくらいの心持ちが必要ですが,往々にして自分のことは見えていないものです。
さて,戻ります。ナイジェリアのビアフラ戦争なんて名前も聞いたことがなかった。アフリカ連合(AU)がアフリカでの紛争をアフリカの国々で解決するように努力しているとのこと。確かに,他の地域が基本的に口出しをしないという建前があるだけでも大きな違いですよね。
中東や東アジアでもそうなれば,少なくとも前向きな解決に向けて前進する可能性がある気がします(やはり,近い国で戦争が起きればすぐに難民問題や環境問題などで影響を受けますから,遠い国に比べて現実的に考えることができる場合が増えるでしょう。)。
飢餓と貧困に絡んで,ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マタイさんが紹介されていました。環境を保全するグリーンベルト運動の実践者で,日本向けには「
モッタイナイで地球は緑になる
」という本を書いているそうです。日本に来た時に,モッタイナイという言葉に感銘を受けたとのことで,さっそく活用しているようです。この本もちょっと興味があります。

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