「新編 銀河鉄道の夜」 宮沢賢治著(新潮文庫)。
星繋がりで,宮沢賢治を読んだ。花巻の
宮沢賢治記念館は,何回か行ったことがある。賢治の世界を見事に再現していると思うし,あの静かな雰囲気が気に入っている。で,その記念館で買ったまま積ん読になっていた一冊。
□双子の星 心優しいポウセ童子とチュンセ童子の話。かわいい。
□よだかの星 よだか いじめるなよ
□カイロ団長 舶来ウィスキーに魅せられるカエルたちがいいよなー。
□黄いろのトマト 剥製になった蜂雀の語る話。君らには金色のトマトの価値は分かるまい。
□ひのきとひなげし 美への欲望は,ひなげしだって負けてはいない。
□シグナルとシグナレス 愛の話。
□マリヴロンと少女 思わぬ出会い
□オツベルと象 ゾウの結束
□北守将軍と三人兄弟の医者 将軍がんばりましたね。
□銀河鉄道の夜 個人的にはアニメの印象が強い。ジョバンニの孤独が胸に迫る。
□セロ弾きのゴーシュ 一番好きな話。驕りを捨てようと読むたびに思う。
□飢餓陣営 意外にシュールな世界
□ビジテリアン大祭 ベジタリアンの世界大会を描く。結構骨太な一作。
結構ボリュームありました。心の中を洗って,汚れにくいコーティングをしたってなもんです。

0