「ディボース・ショウ」
ジョエル・コーエン監督,ジョージ・クルーニー,キャサリン・ゼタ=ジョーンズ出演(2003,アメリカ)。
離婚訴訟を扱う凄腕弁護士と大金持ちと結婚した上,離婚によって金をふんだくろうと目論む女との激突と恋といったところか。コメディータッチで軽めの仕上がり。
コーエン兄弟は好きだけれど,本作はもう一歩。何というか,ちょっと悪のりし過ぎたといった感じの出来。期待しなければそこそこに楽しめる。ジョージ・クルーニーは,こういう役をすることが増えましたね。
キャストが豪華すぎると,コメディーにしないと確かにもちませんね。ただ,何となく中途半端な感じが残る仕上がり。
婚前契約がクローズアップされていました。これは資産狙いの結婚を防ぐために離婚しても結婚前に保有していた財産は分配しないという合意を予めしておくもの。
最近も離婚の泥沼を避けるために,アメリカではかなり普及しているという記事が何かに載っていましたね。日本でも夫婦財産契約という制度は存在するのですが,ほとんど普及はしていません(
All Aboutの参考記事)。
本作は,主人公が弁護士ですが,それほど法廷シーンや法律に関わるシーンは多くありません。狸の化かし合い的な楽しみが本作の見せ場ですね。
ジョージ・クルーニーがちょっと人が良すぎなのが,全体的に足下が揺らぐ原因になっています。これをもう少し食えない男にすれば,似た者夫婦として説得力が増したでしょう。

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