
「正義は勝つ」 織田裕二,鶴田真由,室井 滋,段田安則,井上晴美出演(1995)。テレビドラマ。
織田裕二出演のテレビドラマ。弁護士物と聞いて借りて見ました。全10話(各約45分)。
織田裕二演じる弁護士高岡淳平は,父も弁護士をしていたが横領の罪を着せられ自殺してしまった過去を持つ。所属する事務所は大手事務所セントラル・ローオフィスで,淳平は民事裁判での連勝を重ねている。これに,谷啓演じるボス弁の元でイソ弁として勤務する鶴田真由が関わってくるという展開。
民事事件なのに被告を被告人と言ったりする場面があったり,法廷が古めかしいことなどは,この時代のドラマとしてはやむを得ないことだけれど,意外にシリアスドラマなのでびっくり。
最高とまではいかないけど,それなりには楽しめました。
父との因縁の商社の依頼を受けたあたりから話はヒートアップしてくるけれど,無難にまとめています。悪役を演じた大手事務所のボス弁井上順も好演しているし,室井滋も怪演を披露している。
作中で主人公は,勝利のためには手段を選ばない冷血漢みたいに言われてますが,特に不正なことをする訳ではなく,今の時代から見ると普通の弁護士に思えます。
アメリカのドラマとの違いは,やはりメロドラマ風の演出ですね。間によって感情に訴えるということなのかもしれませんが,時代を感じさせます。
裁判員裁判がクローズアップされる時代なので,硬派な弁護士物の需要もそれなりにあるんじゃないかと思います。タイトな演出でテンポのよいドラマに,どこかのテレビ局で挑まないでしょうかね。

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