![69 sixty nine [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/518GY9CTKCL._SL160_.jpg)
「69 sixty nine」 李相日監督,妻夫木聡,安藤政信出演(日本,2004)。映画。
村上龍の小説の映画化。原作は読んでいません。「悪人」がよかったので,もっと李監督の作品を見てみようと思って見ることにしました。
1969年の長崎,佐世保を舞台にした青春映画です。口ばっかり達者な高校生の主人公は,イケメンだけれど,しゃべると方言のきつい高校生,通称「アダマ」と知り合い意気投合する。
地元でウッドストックのような野外フェスを実現しようと突如思い立った主人公だったが,憧れの英語部の女生徒,レディ・ジェーン(主人公の呼び名)が,デモやバリケードをする人の気持ちが分かると言ったことから,主人公は成り行き上,学校をバリケード封鎖することになる。
「悪人」と同様,妻夫木が主人公役を演じていますが,全く異なるタイプの主人公を演じているので,同一人物だとは分かりませんでした。
政治運動が盛んな時期を舞台にしていますが,彼らの行動は政治的というよりは,楽しみたいという一種祭り的な気分で行動しています。このあたりが映画を明るい雰囲気で包んでいます。
下品な描写がちょっと何ですが,まあ青春物として見るとそこそこという感じでした。
村上龍の自伝的な原作のようですが,主人公の二人が爽やかになってしまったので,原作とは大分印象が違うんだろうと思います。

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