

「悪人に平穏なし」 エンリケ・ウルビス監督,ホセ・コロナド,ロドルフォ・サンチ出演(スペイン,2011)。映画。
元特殊部隊にいた警官。今ではすっかり落ちぶれて酒浸り。そんな彼が,あるきっかけで事件を起こし,事件をきっかけにテロの計画を知る。
一種のハードボイルドものです。冒頭の仕上がりはよかったですね。ただ,評価は次第に下がっていって,最終的な感想は,今ひとつといったところでした。
主人公は,ラムコークが好きでしょっちゅう飲んでいます。バーに行くと,アニス酒,アニス・デル・モノは,置いていないかと聞いたりしていますが,叶えられません。
どちらかというと,こういう部分に惹かれたりします。
アニス・デル・モノは,日本では手軽に手に入る状況ではないようですが,コーヒーに入れて飲むなどといった外国サイトの記事を読むと関心が高まります。
基本的には,バンカラ警官演じた,ホセ・コロナドの演技,オーラに尽きるといった作品になっています。スペインでは,捜査を指揮するのは判事のようで,女性判事が捜査の中心になります。このあたりは,司法システムの違いを感じるところですね。
映画としては,ひねりというか,皮肉というか,こういったスパイスにやや欠ける印象。

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