長文です。お時間あるときにでも…
静岡ではすでに花弁1枚探すことができない桜…と
お決まりの台詞で始まる毎年恒例の長野釣行。しかし
今年は遅桜、いまだ青い葉の陰にちらほら花が残っている。
例年週末の前日か前々日の直前に「どうしよっかー?」と
しげさん(しいの君)とゆるく電話で決めるこの小遠征。
しかし、今年は私の都合で4月21日しか都合がつかない。
4月の月初しげさんと「天気悪かったら5月に延期で」と話しつつ
あれ?まてよ。日が決まってるならP師匠も誘っちゃおっか?
って事でP師匠(えんど〜さん)にもメール。
21日1時過ぎ、今年はえんどーさんをゲストに迎えて長野に
向かう。新しくなった新道は快調で、午前4時半まだ暗い
うちに現地についてしまった。
いつもの駐車場で軽く朝食をとり、今年も山上湖にて
朝イチ未明の桜狙い。雪白の濁りがやや強いが風もあり期待大。
現地に着くと先行者1名。我々も散開して朝のワンチャンスに
かける。と、2投もしない間に右手のしげさんから「きたっ!」
の声。「おお〜〜〜!」と見ていると次の瞬間曲がった竿から
テンションが抜けた。
「ありゃー惜しかったねミノー?」
「ミノーです」
「でも魚居るならまだチャンスありそうだね」
朝から魚の反応があり
3人共テンション↑↑ しかしルアーをとっかえひっかえ投げ続ける
もののその後が全く続かない。場所を変え、そういえば前回桜が
出たときは、しいの君5cmミノー使ってたよなーと思いだし、自作
の5pに付け替えた。
何投目だっただろうか?フォール時にコツンと小さな感触。更に
リトリーブ開始後にまたコツン?水中に小さな流木でも漂ってるのか?
それともアタリ?
続けて同じトレースコース。断続的なトィッチで誘っていると
“ゴツンッ”
何かがルアーに衝突するような手応えの後、竿先が引き込まれた。
「おぉ〜〜キタキターー!」
え:「おお〜〜」
し:「魚なんですかー?」
お:「まだわかんない。でも小さくないよ」
何度か突っ込まれた後水中でギラリギラリと銀色に光る
魚の反射は見えるが魚種まではわからない。
魚浮いてきた。
背中の色が青い。
「サクラ!」
最後の2mがなかなか寄らない。
タモにかけた手がもどかしい。
バレるなバレるなバレるな…
バシャバシャバシャ水面で桜鱒が跳ねる。
バレるな。
大きな流木を避けながら魚を岸に寄せる。
一度目はタモが届かずやり直し、魚をもう一度回して…
「よっしゃーサクラとった〜」

嬉!
撮影:えんどー氏
そっと触れるだけではらはらと剥がれてしまう繊細な鱗が桜の証。
写真には全く写らないが、
全身が淡い紫がかった虹色に包まれてなんとも美しい。
3人口を揃えて「綺麗な魚だなー」を連呼する。
別名、本鱒。

撮影:しげさん
3年前以来の久々の陸風桜鱒(降湖型サクラマス)
私にとっては初のサクラマス。
いつかは釣りたかった魚。
早朝の極寒が吹き飛んだ。
山間から日がさすまでには、30分ほどある。
2人は時間を惜しんで再びルアーを投げ始めたが、
3年越しでようやく出会えた魚との余韻にしばし
(〆つつ(^^;)浸った。
つづく→

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