そろそろ始めないと開幕に間に合わなくなるので2005シーズンの展望予想を始めます。最初はAFC-Eからです。
地区優勝はNEが本命でしょう、NYJ,BUF,MIAの順と予想します。
New England Patriots
スーパーボウル3連覇に向けて不安なのは、両コーディネイターの離脱とILBの入れ替えこの2点くらいで、他に問題が見当たりません。
オフェンスはBill BelichiclがOCを兼任します、CLE,NYJ時代は素晴らしいOCと言った印象はないのですが、冷静さではリーグベストのQB Tom Bradyがコントロールしている間は問題無いと考えます。Corey Dillonがインサイドへの決定力を向上させています。WR/TEも人材豊富で5WRのスプレットオフェンス用に他チームならスターターになってもおかしくないWRを5人集めました、このオフェンスを完全に抑える事はほぼ不可能でしょう。
ディフェンスはILBが両方入れ替わりました、Chad Brown,Monty Beiselが穴を埋めるでしょう、この2人も能力は十分ですがTedy Bruschiと比べると見劣りするのは否めません。DLも1巡指名選手を並べ強力ですがスターターに昇格するNT Vince Wilforkがダブルチームを捌けない場合はディフェンスの根本から崩れる可能性が出ます。
去年のような大きなルール変更も有りませんし、コーチ陣の入れ替えは今年はそれほどの影響は無いと考えます。今年もリーグのベストチームでしょう。
New York Jets
ディフェンスの若返りに成功しました。今年も安定して勝ち星を積み重ねるでしょう。
Curtis Martinのランを中心にして組み立てるオフェンスは今年も強力でしょう、Chad Penningtonに怪我が多い事が気になりますがスターター経験豊富なJay Fiedlerをバックアップで獲得しています。WRもLaveranues Colesが帰ってきてJustin McCareinsと強力なコンビを組みます。OLもベテランと若手が上手く組み合わさっています。
パスラッシャーJohn Abrahamがチームに合流してShaun Ellis,Dewayne Robertsonらと強力なDLユニットを形成します、LBも若手中心でスピード重視の組み合わせで悪くありません。問題が有るとすればDBです、去年までの主力を解雇してTy Lawを入れましたが去年怪我で休んだLawのコンディションとバンプルールへの対応は未知数です、Lawがこれまでの力を失っている場合にその穴を埋めるだけの選手は居ません。
ランパス両面にタレントを配置したオフェンスは強力ですし、ディフェンスのフロント7もタレント豊富です。能力もデプスも足りないDBをパスラッシュでカバーできるかどうかが鍵になりそうです。
Buffalo Bills
去年9勝したチームからキーマンが数人抜けました、チーム力はやや落ちていると考えます。
Drew BledsoeからJ.P. LosmanにQBを入れ替えました、足の有るLosmanに変えた事でパスプロテクトの不安をカバーできるかもしれません、しかしパス能力は落ちる事になるでしょう。怪我の不安が有るWillis McGaheeはTravis Henryの放出で負担が増します、怪我無く1シーズン乗り切れるか非常に不安が残ります。レシーバーはEric Moulds,Lee Evansがサイズとスピードで担当を分け合います強力なユニットでしょう。OLはJonas Jenningsの流出でLT不在のままです、Losmanにパスを投げさせるのならば背後の不安は致命傷になりそうです。
Pat Williamsを失いましたがSam Adamsがインサイドを固めます、Aaron Schobelは良いパスラッシャーですしTakeo Spikes中心のLB陣はリーグベスト級です。DBもNate Clementsがリーグのトップクラスに成長しました、SにコンバートされたTroy VincentとLawyer Milloyの大ベテランコンビは下り坂ですがまだまだ強力です、パスディフェンスは計算できそうです。
キーマンの流出の穴が全く埋まっていません、ディフェンスは強力ですがオフェンスは未知数です、
Miami Dolphins
ディフェンスは相当強力でしょう、強力なRB2人でボールコンとロースが出来ればある程度勝てると予想します。新HC Nick Sabanの手腕にも注目です。
去年のプレイで信頼を失っているA.J. Feeleyですが、ランオフェンス不在でパスプロも持たない去年のチームでは誰がQBをやっても同じ結果だったでしょう。Ricky Williamsの復帰Ronnie BrownをドラフトしてRB陣はリーグ最下位からリーグベストまで向上しました、レシーバー陣もChris Chambers、Randy McMichaelと強力なメンバーが揃います。OLも去年よりは改善されているはずです、ボールコントロールをメインにすればそれなりのオフェンスが出来るでしょう。
ディフェンスはベテランを掻き集めた形になりますが強力です。実績有るベテランFAが加わったDL、大ベテランJunior Seau,Zach Thomas中心のLBのフロント7に有能なルーキーが加わりデプスを厚くしています。問題なのはDBでチームを支えてきたスタープレイヤーをFAで失っています、パスラッシュの援護無しではパスを防ぐ事は難しいでしょう。
新コーチの1年目ですし今年は再建の年になるでしょう、ディフェンスは2段階に分けて若返りをする計画のようです。OLが平均レベルまで頑張ればオフェンスは悪くありません、ディフェンスは場面ごとに入れ替える事でベテランと若手を上手くローテーションさせる事になりそうです。
ランで時間を使ってディフェンスが最小失点に抑える試合展開に出来れば十分勝機はあります、しかしOLの改善には時間が掛かりそうですし今年も我慢のシーズンになりそうです。
2強2弱の差が激しい地区になりそうです、11−5、10−6、5−11が2チームと予想します。