プレシーズンゲーム第一戦@PITは31−38で負けました。負けはしましたが大きな収穫の有る素晴らしい試合になりました。
最大の収穫は若手WR3人が結果を残した事です。No1ターゲットとなったGreg Lewisが3キャッチで21ヤード、ルーキーReggie Brownは5キャッチ52ヤード、スロットに入ったBilly McMullenも4キャッチ59ヤードと2Q途中で退いた事を考えれば皆素晴らしい数字です。
Brownはスピードでマークを振り切って21ヤードキャッチしたかと思うと6−1のサイズを活かしてショートパスを受けるような高い能力を発揮したようです、本人は厳しい練習に耐えてきた甲斐が有った、スペースに入り込む事は予想以上に簡単だったがレギュラーシーズンではもっと厳しいマークに合うだろうから更に練習しなければいけないとコメントしています。
これまで2年間期待を裏切ってきたMcMullenがサードダウン17でのキャッチを含む良い仕事をしました、セカンドチーム相手ならば6−4のサイズだけで勝負出来る部分もあるでしょうけれど去年はサードチームでも結果が出なかった事を考えれば大きな成長です。
次週はリーグ最強のCB陣を誇るBALとの対戦になります、そこでどれ位の数字が残せるかでこの3人の今シーズンが占えるでしょう。
LTのスターターで出場したルーキーTodd Herremansはサックを許す場面も有りましたし、ランプレイではパワー不足の面も見られはしましたが、無難にMcNabbの背後を守り続けました。ハーフタイムまでプレイしてパスプロテクトではほぼ完璧に対処した事は素晴らしいです、パワー不足に関しては骨格的にまだバルクアップが可能みたいなので今後の成長に期待します。今週はスターターJoey Porterが欠場しましたが来週はTerrell Suggsがマッチアップします、Suggsのパスラッシュに対処できるかDEとしては軽量のSuggs相手にどれだけランを出せるかが楽しみになります。
パントリターンTDも有りましたがMark Mariscalは6回のパントで平均43,5ヤード飛ばしました。Dirk Johnsonが開幕に間に合わない場合でもMariscalが今日くらいの数字を記録できれば全く問題ありません。
サードチーム相手でしたがMike Pattersonがサックを記録しました、ランストップでもDLの中央を固めて大きな穴を作らせなかったようです。1巡指名ですからセカンドチームサードチーム相手に圧倒するのは当然と言えば当然なのですがまずは期待に答えてくれました。
Ryan Moatsはサードチームの出場になりましたが2つのTDを記録しました。2つともゴールライン前でインサイドを突破しました、Buckhalterが怪我で戦列を離れる中インサイドへのランでTDを取った事はRBのデプスを考える時に素晴らしい事です。来週はセカンドチームに昇格するのではないかと私は考えます。
問題点はShawn Andrewsの出来の悪さです。ファーストチーム同士で2度右のオフガードのランでロスタックルを浴びました。映像見てないのですが3−4のPITが相手ですので多分Andrewsの目の前には誰も居ないはずです、オフガードのプレイならばCかLEをダブルチームブロックした後にILBをピックする事になるはずですが2回ともILBに入り込まれてロスタックルされています。フリースペースでの動きに問題が有ると去年の開幕戦で思ったのですが改善されていないのかもしれません。
セカンドチーム相手に集中砲火を浴びたのがDexter Wynnです、FAルーキーのNate Washington相手に手も足も出ない状況でした。元々5−8しかサイズが無いのでニッケル・ダイムバックでしか使わない選手ですし、もう1人のニッケルダイムDB Matt Wareが6−2と大型なので小型スロットレシーバーだけ相手にしていれば良いのですが、3〜4回連続でパスを通され次のプレイでインターフェア、1人でゴール前にまで進まれてしまった事は褒められません。スーパーボウルで露呈したニッケルダイムの弱さの改善は出来ていません(Wareはつま先の裂傷で練習を休んでいます)
2つリターンTDを貰いました、Ike Reeseの離脱は今日の試合に関しては関係ないと思われます。Jason Short、Quintin Mikellと言ったST専用の選手が出ていたのなら問題ですが多分今日のSTはロスター当落線上のFAルーキー中心の編成でしょう。STコーチのJohn Harbaughはリーグトップクラスの能力を持っているので今後修正されるはずです。
試合には負けましたが最大の課題であったWRが良い働きをした事だけでも大きな収穫の有る試合と言えます。反則が多かった事とSTの整備が進めばもっと良い試合が出来るはずです。