OAK戦前半だけですが見ました。
Donovan McNabbは足の踏ん張りが悪くコントロールも酷かったです。これで後半別人のような活躍をするとは思えないような出来の悪さでした、INTになったプレイのほかにもDLにパスを弾かれてINT寸前だったプレイも有りました。
Randy Mossにはダブルチームに行かずにBrian Dawkinsもカバーを早めに行かせる程度でした。時折付いていけずにフリーにしていましたが致命的なカバーミスはなかったように見えました。
LaMont Jordanに唯一許したランでのロングゲインはEaglesの泣き所のカウンターでした、小柄でスピード重視のディフェンスはその反応と集散の良さで勝負するので、カウンタープレイの時に全員釣られてしまう可能性が有ります。2年前のNFC決勝のCAR戦でも良い様にカウンターで振り回されましたがその時を思い出しました。
パスラッシュはコントロールされてしまっていました、Jevon Kearse、N.D. Kalu2人ともアウトに流れるだけでした。ターンしてOTとOGの間を狙うようなプレイは見られず(ターンしても間を割れず)単調でした。スクランブルの多いQBが相手ならば外を塞いで逃げ道を無くしたと評価するところですが、Kerry CollinsですからOLにコントロールされたと考えるべきです。
Brian Westbrookのスピードは素晴らしかったです、オープンになる動きも良かったですし、取った後も良い動きを見せました。
前半しか見て居ないので悪い所が目に付きましたが、L.JとGreg Lewisも良かったですしT,O,以外のレシーバーが働いた事は評価します。
Donovan McNabbの怪我はスポーツヘルニアで治すためには手術しかないわけですが、手術した場合8週程度復帰に掛かるようです。胸と脛の怪我はプレイを続けた場合悪化する可能性は有るが、ヘルニアはプレイしても悪化する可能性が低いのでこのまま手術はしないでプレイを続けるようです。歩くだけでも痛いと言われるヘルニアですから痛み止めを使ったとしてもプレイに影響しないはずは有りません。Brett Favreが痛み止めを常用している間に中毒になってしまった話をもありますし練習・試合(下手すれば日常生活でも)痛み止めを使い続けるのは危険だと思います。
私はすぐにでも手術をするべきだと思っています、胸の怪我も時間が掛かるようですし万全の状態に戻してから試合に復帰する事がチームにとって良い事だと考えます、スーパーに出るためには万全の状態のMcNabbが必要です。8週間アウトと仮定してバイウイークが6週目に有るので7試合、McNabb抜きでは2勝5敗くらいでしょう(3年前のMcNabb骨折の時とはRBとOLの質が違うので5分の星は残せないと思います)今週のKC戦に勝てれば3勝1敗、そこですぐに手術をしたならば5勝6敗ですからまだプレイオフに手が届く所で復帰できます。又はKc,DAL戦後のバイウイークを利用してKoy Detmer、Mike McMahonにスイッチしてMcNabbを手術させるやり方も考えられるでしょう。動けない、踏み込んで投げれないMcNabbがKC,DAL戦を乗り切れるかが問題ですが・・・。
McNabbを失ってから5勝1敗で乗り切った2002年と決定的に違う事が2つあります。Tra、Jon Runyan、Jermane Mayberryと3人プロボウラーでユニットとしてピークを迎えていたOLと違い、ベテランはピークを越え
若手は成長途上の今のOLに強力なランニングゲームは期待できません。RB陣も怪我の多いBrian Westbrook、Lamar Gordon、怪我が多いであろうRyan Moatsですからランでボールコントロールをするような戦術も取りにくいはずです。ディフェンスはあの時同様強力ですが、オフェンス力は比べ物にならないでしょう。
McNabbにいつ手術させるのか、このままの状態でシーズンを乗り切るのか、この判断が今シーズン最大の分かれ道になりそうです。