OAK戦の感想です、4Q追いつかれた時はFGが蹴れ無い分完全に不利でしたし負けを覚悟しました、最後McNabb執念のドライブで勝ちを拾った一戦です。
ランオフェンス 戦前の予想通りインサイドへのランはほとんどヤードを稼ぐ事が出来ませんでした、しかしアウトサイドへのランはコンスタントに4ヤード程度出ました。ワンプレイだけですがShawn Andrewsの所からロングゲインしています、良い兆候でしょう。
パスオフェンス 前半戦Donovan McNabbのパスは全く安定感がなく、ミススローの山を作りました。これは以前からの胸と腿の怪我の影響に加えてWarren Sappにヒットされた時のダメージが影響されたと考えます。後半は別人のようにオフェンスを組み立てましたが、パスが良くなったのではなくOAKのカバーが悪くなったのではないかと考えています。
前半L.Jへのパスが多くT.O.へのパスが少なかったのはT.O.がデコイになったのではないかと考えます、後半McNabbの足がパスラッシュから逃げられない状態なので5ヤード程度の速いタイミングのパスをつなげる元祖WCOにアジャストしたのが成功したのではないかと思います。
T.O.とWestbrookはRACでヤードを稼ぎ、ゴールライン前では確実に短いパスを取り続けました。L.J.もパスキャッチは悪くなかったのですが、相変わらずのファンブル癖は致命的ですし根本的な所から見直す必要があります。Greg Lewisはキャリアハイの70ヤード獲得をしましたが、Woodson以外のCBは能力が高くないですしT.O. Westbrookにマークが集中しているのでこれ位の数字は残して当然です。それでもシングルカバーのCBに1対1で負けない仕事はしました。
ショートヤードのパスをつないだこともありますが、1サックに抑えたラインは頑張りました。
前半はL.JとLewisを中心に、後半はT.O.とWestbrookへのショートパス中心にアジャストしたコーチの判断がオフェンス成功の要因でしょう。
ランディフェンス LaMont Jordanのランを16回19ヤードと完璧に封じ込めました。ランは出されないと予想しましたが、予想以上のディフェンスを見せてくれました。唯一の不安点はJevon KearseとRobert Galleryのマッチアップで苦戦していた事です、狙われた事はDhani Jonesのタックル数からも明らかですがバックアップのJuqua Thomasが怪我をしたようですし、プレイタイムが増えたであろう事も影響したのかもしれません。
パスディフェンス Randy MossとJerry Porter2人合わせて10キャッチ126ヤード0TDに抑えました、ショートは取らせてもいいからタックルミスをしない基本方針は成功したと言えるでしょう。Mossにダブルチームしたのかは不明ですが、Courtney Andersonに100ヤードレシーブを許したのは問題です、TEに長いのを出されるとディフェンスの根本が崩れる原因になります。
ルーキーMike Pattersonはサックを記録しましたが、チーム全体でもその1サックだけに終わりました。フロント4のパスラッシュ力の低下がはっきり出ています、去年スターターだったパスラッシュDT2人がこの試合出て居ない事でKearseへのマークが厳しくなっている事の要因と考えます。近いうちにMike Pattersonがスターターに昇格するでしょう、Darwin Walkerと2人並べばパスラッシュ力は向上します、Jerome McDougleの復帰もあと少しですしパスラッシュはまだ向上する可能性が残っていますから今後に期待します。
ランを出す事とロングパスを貰わない事、2つとも成功でも失敗でもなかった事が接戦になった原因でしょう。それでもWestbrookはインサイドへのランを試み続けましたしMossとPorterは抑えました、David Akersを失いFGが蹴れない事とフィールドポジションの致命的な悪さと言う悪条件の中、勝ち星を1つ拾いました。苦しんでの1勝は大きな価値があります。