イーグルスファンの独り言　NFL Philadelphia Eagles Fan blog

　レギュラーシーズン第８週の@DEN戦は２１−４９で大敗しました。ランで合計２５５ヤード走られ、Jake Plummerには３０９ヤード４TDを奪われました。
　
　試合開始から連続３＆OUTを繰り返しました、しかもほぼ全てのプレイがパスで連続１２回パス失敗では前に進むはずありません。ランディフェンスの良いDENですからパス主体で組み立てるだろうとは予想したのですが、まさかこれほどバランスの悪いオフェンスを用意して試合に臨むとは思いませんでした。
　キックオフ直後は別ですが、その次の３TDは全て自陣からオフェンスを始められています、一度もファーストダウンを取れないのですからフィールドポジションが悪いのは当然です。Jeremiah Trotter、Jevon Kearse、Michael Lewisと次々に怪我をしてLito Sheppardも後半は出ていなかったようです。Trotterはすぐに戻ったようですし、Lewisも後半１度は戻ってきたようです、しかしディフェンスでデプスの薄いMLB,DE,SSに怪我人が出たことは大きなダメージになったでしょう。

　０−２８になった時点で経過を追いかけるのやめましたが、その後２１−２８まで挽回するとは思ってませんでした。その次のINTもDENのCBを褒めるべきプレイだったようです。その間ディフェンスは頑張ったようですが、最後はタックルミスが原因のTDを２つ取られて決着がついてしまいました。一度は２１−２８まで追い上げましたし最初が０−２８で最後が２１−４９の点差よりは勝機は有ったようですけど、試合内容ではDAL戦以上に酷い試合と言って良いでしょう。

　レギュラーシーズン第８週の@DEN戦ですが、ESPNは８人全員DEN勝利、Yahooは１−３、USA Todayは２−４、TSNは３−６でDEN有利の予想になっています。ハンデはDENに３，５点、ホームの３点を苦慮すればチーム力はほぼ互角と言う所でしょうか。

　２日に渡ってオフェンスについて書いたのですが、この試合のディフェンスは特別な事はしないような気がします。先週のようにひたすらランを止めるわけでもなく、全てのプレイでブリッツを入れるわけでもないと考えます。ランは１００ヤード、パスは２００ヤード前後奪われて２０点位取られるのではないかと、１０点以下に抑える事も３０点以上取られる事も想像できません。Jeremiah Trotterが居ればランディフェンスは崩されないでしょうし、好調なJake Plummerですが３００ヤード以上投げられるようにも思えないんです。
　やはり、オフェンスが２０点以上取れるかどうかがこの試合の焦点です。マッチアップとしてはほぼ互角です、こういう時は１つどこかのマッチアップに勝つ負けるで全体のバランスが大きく傾きます。T.O.がChamp Baileyを圧倒すればSがダブルチームに行く事になりL.Jへのパスが有利になったり、T.O.が押さえ込まれればJohn Lynchが完全にフリーで動けるようになりINTを果敢に狙うようになるでしょう。バランスを崩せばDAL戦のような惨敗の再現になりかねませんし、上手く回り出せば勝利する事も可能だと思います。

　DENにDBに怪我人が出ているようですし、３WR1TE１RBのセットでJohn Lynchにマンマークを強いるのは面白いかもしれません。マンマークではスピード不足を表面化させることが出来ます、フリーで動かせると経験と読みで良い働きをするのでそうさせない工夫は必要でしょう。

　この試合は相当厳しい戦いになると考えています、接戦になった場合はSTで勝るDENが有利になるでしょう。最後Jose CortezのFGで勝敗が決まるような場面にならないことを祈ります。

　Eaglesが負ける時はオフェンスが押さえ込まれた時がほとんどです。ディフェンスが崩されてもオフェンスが進んでいる時は大概取り返してくれるのですが、オフェンスが手詰まりになるとディフェンスがどんなに頑張っても勝てなくなります。
　今年のオフェンスでランとパスのバランスが悪いのは言うまでもないのですが、それ以上に問題なのはゲームプランが無い（またはゲームプランが崩壊してしまう）事です。どこのマッチアップを突けば勝てるか、どういうプレイが有効なのか、有効なプレイを出す為にどう状況を作っていけば良いのかを考えてゲームに望んでいる筈なのですが、今シーズンのほとんどの試合で前半オフェンスが機能していません。Westbrookの為にT.O.がディープに走って（ディープに成功しなくても良いパスを投げて）その後に空いたショートにWestbrookが走りこむような、組み立てを感じる場面がとても少ないです。その場その場でプレイ選択をしているだけで、ドライブ毎の狙いのようなものが見えません。この事がある程度まで順調に進んだドライブがいきなり止まってしまう事の多い今年のオフェンスに直結しているように思えるのです。SD戦で２５回連続でパスプレイを選択しましたが、この事が後先考えずにプレイ選択をしている結果です、ゲームプランが有るならばこういうプレイ選択にはならないでしょうから。　普通にやってランが出ないならば、ランが出るようなパスを使ってオフェンスを組み立てれば良い訳です。今年はそういう工夫が足りないように思います。
　
　今週の@DEN戦のマッチアップを考えると、個人技だけでオフェンスが成功する事は無い様に思えます。T.O.とChamp Baileyは去年のオールプロ対決、WestbrookとL.JにはIan GoldとD.J. Williamsの快速OLBコンビが対等の戦いをするでしょう（この２人についてこれるOLBを２人持つチームは少ないです）Greg Lewisの所は５−８しかないルーキーDarrent Williamsのマッチアップになりそうなのでここは有利でしょう。ランも快速のLB3人がWestbrookに食らいつくでしょうからそう簡単には出ないと考えます。
　Eaglesのコーチ陣が余程上手くゲームプランを練らなければ、今のDENディフェンスを打ち破る事は出来ないでしょう。これまでのようなその場その場のプレイ選択ではなく、１シリーズ・１クオーターまで考えたプレイ選択を見せて欲しいものです。

　昨日書いた後に少し物足りなく思った部分があったので、内容は一部重複しますが書き直しました。

　ランとパスのバランスが完全に崩れてしまっているオフェンスですが、今週の@DEN戦もパス偏重は変わりそうもありません。
　１試合当たりのパス獲得ヤードは２９９，７ヤードでリーグ１位、ラン獲得ヤードは５７，５ヤードでリーグ最下位です。Brian Westbrookは１回平均３，９ヤード獲得しているので、走れないのではなく走らない面があるのですが、今シーズンのOLの出来を見ればランよりもパスを選択してしまうのも理解できます。もっとランを増やすべきという声も当然出ていますし、コーチ陣もランオフェンスの建て直しは考えているのでしょう、しかし、DENのディフェンスを考えればランよりもパスで攻めた方が上手くいく確立は高いでしょう。CLEから集めた強固なDL陣を持っていますし、スピード抜群のLB陣はWestbrookのスピードにも十分に対応しそうです、アウトサイドへのランの効果は少なくなると予想します。インサイドもAl Wilsonが待ち構えるので簡単にはランは出ないはずです、ランディフェンスでリーグ５位の成績を残しているのも納得すべき陣容と言えます。
　逆にパスディフェンスは２６位で８サックは３１位です、ドラフトでCBを上位３人指名した所を見てもDBは再建中と見て良いでしょう（Champ Baileyは健在ですが）McNabbに投げさせすぎているのでサックを貰う回数は少なくないのですが、パスプロテクト自体は悪くないのでMcNabbに時間は作れると予想します。T.OとBeileyの高レベルのマッチアップもGreg LewisとDarrent WilliamsのマッチアップもQBに時間を与えられれば勝てると思います。
　やっぱり、@DEN戦もパス主体になりそうです。

　Jeremiah TrotterがNFCのdefensive player of weekに選ばれました。SD戦で１１タックル、１サック、１ファンブルフォース、１INTを記録して LaDainian Tomlinsonを１７回でわずか７ヤードに抑えるのに重要な働きをしました。意外なのですが８年間のキャリアで初めての受賞のようです。
　
　PSの入れ替えがありました、DE/LB Alonzo Jacksonを解雇してDE Darrell Leeと契約しました。Leeは６−４　２７３ポンドのDEでFlorida大出身、去年DALのFAルーキーで契約していました。今年の春にはNFLEで３，５サック２６タックルの記録を残し、Eaglesのキャンプに参加していました、８月の終わりにカットされそのままFA市場に残っていたようです。
　プレシーズンゲームの第３戦で１タックルを記録している他に記録は残っていません、Jerome McDougleの負傷で相当レベルの低いDE争いになった今年のEaglesでロスターにもPSにも残れなかった選手なので、それほど大きな期待をする事は出来ないでしょう。

　
　今週復帰の話も有ったDavid Akersですが、今の所アウトと公示されています、今週はアウエイなので練習は１日短いですし今週の復帰は無いように思えてきました。Jose Cortezはキックオフ専用とする見方も有ったのですが、今週はFGも担当する事になりそうです。空気が薄く飛距離の出るDENでの試合ですしキックオフではタッチバックを連発する事を期待します。
　Jason Shortもダウトフルですし今週も欠場するでしょう。Matt McCoyがSD戦で始めてアクティブロスターに登録されて試合に出場したのですが、数字的な記録を残せませんでした。Shortが復帰すれば押し出されるのはMcCoyでしょうからDEN戦での活躍を期待します。

　David Akersの怪我の間の代役として契約していたTodd Franceを解雇してDALを解雇されたばかりのJose Cortezと契約しました。

　これまでキックをブロックされたりはしましたが、それなりにFGは成功させていたFranceを解雇した理由が良く分からないのですが、強いてあげればキックオフの飛距離が短い事かもしれません。
　代わりに契約したCortezですが、FGの成功率も７５％程度で良いとは言えませんし、４０ヤード以上のFGには全く信頼できない選手です。良い所はキックオフの飛距離がそれなりに長い事と言うキッカーです。
　この２人をわざわざ入れ替える必要が有るかを考えれば、答えは全く無いと言う他有りません。キックオフの飛距離が５ヤード程度伸びてFGの成功率を下げたのでは全く意味が無いと思います。

　Akersが今週の@DEN戦から復帰するかもしれません、今週が無理でも来週の@WAS戦には復帰させる予定になっています。万全の状態に戻るまでは無理に復帰させる必要は全く無いので、あと２週でも３週でも休ませた方が良いと思うのですけどね。万全の状態で復帰するのでしたら今週か来週などという形で復帰させないでしょうからまだ１００％回復していないのでしょう。
　Akersの復帰に目途が立ったことで、キックオフ専用のキッカーとしてCortezを雇ったのかもしれません。それならば飛距離以外に特筆するものを持たないCortezに入れ替えたのも納得が出来ます。


　SD戦でKeenan McCardellにTDを奪われたプレイでMike Pattersonがダブルチームでカバーされていました。Jevon KearseはRT１人に任されていて、結果的にDrew Breesに精密なロングパスを投げさせる余裕を与えてしまいました。このプレイはPattersonがダブルチームされるほど相手に警戒される選手になった事を喜ぶべきなのか、Kearseが警戒を必要としない普通の選手として扱われた事を悲しむべきなのか、精神的に複雑なプレイでした。

　レギュラーシーズン第７週のSD戦は２０−１７で勝ちました。バイウイークでの建て直しを期待したスペシャルチーム、ランオフェンス、パスラッシュ３つとも改善されたとは言えません、問題の残る試合でした。

　ランオフェンス、途中２５回連続でパスを投げるなど、この試合でもランプレイ自体少なく、Brian Westbrookは１０回２５ヤードの酷い成績に終わりました。この試合ではWestbrookがOLを信用していない事を感じました、ホールが開いていない事も原因なのですがWestbrookがプレイ通りのホールに飛び込まずに躊躇うような場面が有りました。OLが悪いと言ってしまえばそれまでなのですが、去年までのWestbrookはインサイドを簡単に諦めてアウトに逃げるような選手じゃなかったんですけどね。
　この試合ではHank Fraleyの頑張りが目立ちました、Jamal Williams相手に１対１で負けずにコントロールを続けました（ぼろ負けする場面も有りましたけど）なのに何故ランが出なかったのかと言うとShawn AndrewsとArtis Hicksが全く働いていなかったからです。特にAndrewsはFraleyの頑張りでWilliamsの横を抜けてダウンフィールドに出ることに成功しているのに、そこでILBを拾う事が出来ずに立ち尽くす姿を見せ続けました。これではランが出る筈ありません、Andrewsにはオープンスペースでの判断力が無さ過ぎます、経験で補えるのか死ぬまで治らない病気なのかは微妙な所だと思います。

　パスオフェンス、Donovan McNabbの体調は良くないです、DAL戦よりもフットワークは良く見えました。スクランブルのスピードは全盛期とは比べ物になりませんが、それなりにポケット内では動けていましたので少し安心しました。しかし、足以上に気になったのがリリースの遅さです、２００３シーズンの前半のようなテイクバックをゆっくりとってから投げる投げ方に戻っています。去年リリースが早くなったのを感じて居たので技術的なものでは無く、肋骨の怪我の影響か下半身の踏ん張りが効かない分上体に力が入っているのだと考えます。２つのINTは仕方が無いです、２つ目はディープにもう１人レシーバーが走っていましたからINTしたJamar Fletcherかマンマークの相手を放置したミスしたのがたまたま良い結果を生んだのだと思います。
　パスプロテクトは全く問題ありません、外からのブリッツへのTraの反応は全盛期のようなスピードでした。パスプロが時間を稼いでいるのに投げれない場面も有りましたが、今のSDのDBの状態を考えればマークを振り切れないのは問題です、それでも３５回パス成功のチーム記録を作りましたし悪くは無かったと評価します。ファンブル癖の有るL.J Smithは反則で消してもらいましたがまたファンブルしました・・・。

　ランが全く出なかったのが前半圧倒しながら７点しか入らなかった原因でしょう、もう少しロングパスを投げても良かったとは思います。


　ランディフェンス、これ以上無いランディフェンスを見せてくれました、OLに怪我人が続出している事がロスタックル連発の大きな要因なのは事実ですがリーグベストのLaDainian Tomlinsonを最後まで抑え続けた事は賞賛するべきです、Jeremiah Trotterはランディフェンスでの圧倒的な力を見せ付けました。

　パスディフェンス、８メンフロントでランを止め続けたしわ寄せが出ましたが仕方ないです、２つのTDパスは両方ともDBとしては止めようの無いパスでした。パスも取れるLaDainian Tomlinsonがフィールドに残る為にTrotterを使い続けましたが、パスプレイではTrotterは何の役にも立たないことを再確認する結果になりました・・・、今後も強力なRBを持つチームが相手の時にはここを突いてくるでしょう。
　パスラッシュは相手OLが怪我人続出していた事を差し引けば良くなかったと判断するのが正しいでしょう。N.D Kaluはスピードを活かして外から回り込んでいましたがインサイドをDTが割る場面はほとんど有りませんでした、Jevon Kearseは最後にサックしましたが存在感はありませんでした。

　課題のリターンはKRにRyan Moats,PRにはLito Sheppardが入りましたがMoatsはキャッチミスをするなど精彩を欠き、Sheppardも１回１ヤードの記録に終わっています。相手のリターンも押さえ込む事に成功していますから改善の兆しは見えましたが、まだまだ改善の余地は大きいです。
　FGブロックは試合前からラインに穴の空く部分を見つけて狙っていたようです、ST専用のQuintin Mikellが最高の仕事をしました。

　前半２０−０でもおかしくない内容で７−０と詰めの甘さを見せ、後半パスを増やした相手に押されるなど内容は悪かったのですが、プレイオフ進出の為の１勝を加えた事には変わりありません。去年は勝利だけでなく内容も求めるチームだったのですが、今はそうではない普通のチームになってしまったのが残念です。

　レギュラーシーズン第７週のSD戦の予想です。ESPNは５対２、Yahooは３対１、USA Todayは６−０、TSNは８−１といずれもEagles有利の予想になっています。ハンデは３，５点有利となっています、ホームに３点ですからほぼ互角のチーム力と言う事でしょう。

　バイウイーク前の課題として、１　スペシャルチームの建て直し、２　パスラッシュの向上、３　OLの建て直し+ランオフェンスの再構築の３要素がありました。
　STですが、カバーチームに実績の有る中堅を配置した事とリターナーの変更の手を打ってきました。NFL初出場となるRyan Moatsはどういう結果が出るか予想できませんが、カバーチームはJason Short欠場を補って余るだけの補強が出来たと考えます。

　パスラッシュの向上はJerome McDougleの復帰が無くなった事は痛手です、しかしDarwin WalkerとSam Rayburnが怪我から帰ってきますので向上するでしょう。SDのRT Shane Oliveaは膝の怪我を抱えています、対面のJevon KearseがOliveaを圧倒できればTE Antonio Gatesをダブルチームに使う事になります、そうなれば手強いレシーバーを１人消す事になりますからKearseの責任は重大です。

　OLも怪我で調整不足のTra,Shawn Andrews、Artis Hicksにとって良い休養になった筈です、これまでの不振の原因が怪我だとすれば今週はこれまでとは違う動きを見せてくれるでしょう。特にTraとAndrewsの２人は序盤戦で実力を発揮できて居ないのは明らかです、この試合でも良くならない様だとOLの今シーズンに暗雲が立ち込める事になるでしょう。
　DAL戦でFB Josh Parryをアクティブにしなかった理由はいまだに分かりません。KRでMoats、PRでReno Maheを使うとなるとRBとして起用されるBrian WestbrookとLamar GordonでRBを４人アクティブにする事になります。さらにParryを使うとなると他のポジションに悪い影響を与える事になってしまいますから、今週もParryを使わない可能性が有るように思います。ランを出すならばブロック力の有るFBが必要でしょう、GordonをFBとして使うのかもしれませんがランブロックは期待できません。
　これから寒くなる事とMcNabbのヘルニアはいくら待っても完治しない事を考えれば、１試合６４ヤードしかランで進んで居ないのは今後致命傷になるでしょう。ランディフェンス自慢のSD相手に１００ヤードのランは始めから臨んではいませんが、パス一辺倒の戦いでは勝ったとしてもツケを後回しにしているようなものです、３−４をいつまでも苦手にしている訳にもいかないですからバランスアタックを見せてもらいたい所です。

　ホームですし、バイウイーク明けで体調万全の試合で負ける訳にはいきません。ランを止めてランを出す良い内容の試合で勝つ事を期待します。


http://www.philadelphiaeagles.com/flash/2005intro_week07.swf

　今週のフラッシュムービーですけど、手術を回避したMcNabbにこんな足は無いです。こういうの作るならWestbrookで作れば良いのに・・・。