レギュラーシーズン16週の@ARI戦は21-27で負け6勝9敗と久々の負け越しが決定しました。若手選手で普通に働いたのはReggie Brownだけと見るべき所が全く無い凡戦に終わりました。
オフェンス。先週もロングゲイン1回以外は良くなかったRyan Moatsですが、今週は9回13ヤードと完全に押さえ込まれました。一度もオープンフィールドに出る事すら出来なかったようですから、MoatsではなくOLの責任でしょう、Mike McMahonのスクランブル以外はRB3人合計でも15回22ヤードですしラインが完全に押さえ込まれたと考えます。MoatsはAdrian Wilsonのブリッツのピックに失敗してサックされる原因にもなっています。
ラインは押せないだけでなく4サックを許しています。Jon RunyanとChike Okeaforのマッチアップで2サックされています、L.J Smithへのパスが少ないですし、Runyan1人では勝負できないと判断してパスルートに出さないでダブルチームさせたのかもしれません。膝を怪我しているとはいえ最近のRunyanは精彩を欠きます、シーズン終了後FAになりますが再契約はしない方向に進む事になりそうです。
Shawn Andrewsがフォルススタートを2度やってます、Jamaal Jacksonはブリッツへの対応が良くなかったようですし若手の成長が見られないのは寂しいです。
ディフェンス。ランは合計75ヤードとそれなりに抑えました、Trent Coleのサイドは何度かロングゲインを許していますがSTL戦の様な致命的な欠陥にはならなかったようです。
しかし、パスディフェンスは294ヤード奪われ、38回投げて27回成功と良い様に決められてしまいました。Jevon Kearseが途中退場してからパスラッシュが全くプレッシャーを掛けられなくなってしまったようです。パスラッシュ無しではパスを止められないのは分かりきっていました、次々とロングパスを決められてパスインターフェアを取られる展開になってしまいました、インターフェアの分をパスヤードに加えれば350ヤード以上投げられた筈です。
怪我で欠場の見込みだったSheldon Brownは結局出場しましたが、CBは誰が出ても高さのミスマッチを突かれてしまったようです。サイズの無いDB陣のスピードを活かすにはパスラッシュが必要な事を再確認しました。
本当にオフェンス・ディフェンス共に良い所が全く無かったこの試合で、唯一明るい話題になったのがBruce PerryのKRです。レギュラーシーズンデビュー戦のPerryは6回のKRで190ヤードリターンしました、次週もリターナーとして起用されるでしょうしエース不在だったKRにやっと人材が見つかったのかもしれません。
McMahonが2度QBスニークでTDを取りましたが、最後のゴールラインオフェンスでスニークを使ったのは理解できません。残り1分切ってましたし、2TD差を取り戻す可能性はほとんど無い状況でしたから、Moatsにインサイドを突っ込ませて欲しかったのですけどねえ。残り3分あれば、ディフェンスで止めてもう一度オフェンス出来るでしょうからスニークでも良いと思いますが、逆転の目はほとんど無いのですからMoatsにインサイドに飛び込ませる経験を積ませてあげたかった。来年はMoatsとWestbrookのRBコンビになるのですからMoatsがインサイド走る可能性あると思うのですけどね・・・、育てるチャンスが来た時くらいは若手を使っても良いと思います。McMahonのランで2TDしても何も得る物は無いです。