Sheldon Brownから改善の必要が有ると名指して戦犯扱いされたLGのスターターTodd Herremansが今シーズンスターターなのかを予想するのも難しいです。
不調の理由は昨シーズンの10月に膝を怪我した事で、シーズン終了後に内視鏡手術を受けたようです。ただ、同じ時期にTRA,Jon Runyanの両OTも怪我をしていた為に比較的軽症(結果的に手術が必要だったのですが)なHerremansは試合に出続ける事になり、万全の状態ではなかったそうです。膝は完治していると言う事ですが、ミニキャンプを通じての評価は3年目のMax Jean-Gillesがスターターを奪うのではないかと言う声とHerremansがスターターで居続けると言う声が同じくらいのようです。
元々はOTで、Artis HicksをMINにトレードしてまでして開けたLGとしてHerremansはスターターになりました。不動のTRA-Runyanコンビが居た為にOTが開いていなかった為の措置だったのですが、このベテラン2人の契約が終わりますしOTに戻すのではないかと言う噂も、この間の怪我やパワーアップの為の体重増ですでにOTに入るだけのフットワークは失っていると言う評価も目にします。
ドラフトで3人OLを指名しました、カレッジでは3人ともOTだったのですが7巡指名のKing Dunlap以外の2人はC,OGにコンバートされています。DunlapがLTのセカンドチームとして練習をしているようですが、RTのセカンドチームが誰なのかが分かりません。ドラフト後のキャンプではWinston Justiceが入っていましたがOTAではRGに専念していたようですし、RTの2番手が誰なのかが気になります。ルーキーFAのFranklin DunbarしかもうOT登録が居ないのでDunbarがセカンドチームかもしれませんが、7巡とドラフト外のルーキーがセカンドチームと言うのは不安材料です。
Herremansはダイエットをしていて、フットワークを取り戻す事が必要とインタニューに答えています。これまでパワーアップの為にバルクアップが必要と言い続けてきたのとは逆の動きです。OTへの再コンバートを視野に入れたものなのか、フットワークが悪いと評価された事への挑戦なのかは分かりません。
カレッジ時代400ポンド有ったとか、350ポンドまでダイエットしたのに感謝祭でお母さんがご飯を作りに来てくれて食べ過ぎたら380ポンドまで一週間で戻ってしまったとか、とにかく自己管理が出来ないGillesが本当かどうかはともかく、345ポンドでドラフト後のキャンプに来た事になっています。毎年350ポンドまでダイエットしたとキャンプ初日にアナウンスされるのですが、どう見てもフットワークが良くないですし本当に340ポンドくらいにまで落とさなければNFLでプレイする事は無いと思っています。
もしも、今年本当にダイエットに成功しているのならば、Herremansに挑戦する事が出来るでしょう。個人的には、今年GillesがLGのスターターになると言う情報は、Gillesの良さではなくHerremansの悪さから出ているものだと考えています。ドラフト当日まで1巡候補と言われ、フットワークさえ良くなればランブロッカーとして大成出来るであろうGillesに期待するのは当然ですから期待するのは当然です。ただ2年間ほとんど試合に出ていませんし、Shawn Andrewsの代役で出た試合でも贔屓目に見てぎりぎり合格と言った評価しか出来ませんでした。
私はHerremansを評価していますし、無理なパワーアップ路線からフットワーク重視のダイエットをしてOTに戻したほうが良いのではないかと考えています。ただ、本当に345ポンドなのか怪しいGillesやOTAで行方不明のScott Young、そしてルーキー達がLGのスターターになるのは不安です。同時にルーキーコンビがセカンドチームに入るOT陣の薄さとスターターコンビが毎年怪我に悩まされている事も不安要素です。
ドラフト上位でOLを補強しなかったのは、GillesとJusticeが3月のキャンプで良かったのだろうと思っていましたが、JusticeはLT>RT>RGと降格続きです。OLを取りそこなった事は致命的な結果になるかもしれません、C以外どこでも出来るHerremansにはベテランのOTのバックアップと同時にLGのスターターの確保が要求されます、Herremansが復調するかが大きな鍵を握ると考えています。