まさかの7人体制で開幕を迎えたWR陣ですが、実質4人でシーズンを過ごしました。
DeSean Jackson 15試合出場 15試合先発
パス 63回 1167ヤード 平均18.5ヤード 9TD
ラン 11回 137ヤード 平均12.5ヤード 1TD
脳震盪で1試合休み、シーズン途中からは常に足を引きずっていたにもかかわらず1000ヤードを突破しました。50ヤード以上のTD数でNFLシーズンタイ記録を作るスピードを見せましたが怪我と対策を取られた後半はTDが減りました。
とにかく、縦に走りCBからSにスイッチするカバーをしたらスピードで千切るのがDeSeanの持ち味であり、同時に瞬間的な加速でもDBを置いて行く事が出来ます。投げる側がDeSeanの1歩前に投げてあげればショートエリアからのRACももっと出るはずです。
プロボウルに先発で選ばれていますし、リーグを代表するスピード型WRとして認められるシーズンを過ごしました。怪我にもコントロールミスにも耐えてプレイし続けていますし精神面の不安も表面化していません。怪我を治した来年はもっと良くなるでしょう、変に筋肉を付ける事はせずにスピードと切れ味を残した方が良い選手だと思います。
Jeremy Maclin 15試合出場 13試合先発
パス 55回 762ヤード 平均13.9ヤード 4TD
ラン 2回 -7ヤード
1巡指名のルーキーでしたが、Kevin Curtisの怪我で2試合目からスターターに昇格しました。シーズン中盤足首を痛めて1試合欠場してはいるもののシーズンを通じて活躍しました。
DeSeanが派手に暴れた事でダブルチームを引き付け、1対1のマンマークを受ける事が多いシーズンでした。CBを抜き去るスピードは有りませんが、懸念されたルート取りの切れは問題なく、なによりも真面目さがにじみ出るダウンフィールドブロックを見せてくれました。イージーなボールを簡単に落とす場面も見られましたし、まだ若さが見られます。パワーアップするであろうオフシーズンは堅実なレシーバーへと進化してくれる事を期待します。
Jason Avant 16試合出場 9試合先発
パス 41回 587ヤード 平均14.3ヤード 3TD
リーグ屈指のスロットレシーバーですが、ボールが来る試合と全く来ない試合の差が激しい年シーズンでした。3rdダウンはとにかくAvantだった2008シーズンから1.2ダウンでも投げるようになったのは良いと思いますが、ひたすらデコイとして起用される事も有り(空いてても見てくれない時が多かったのですが)相手ディフェンスへの脅威ほどの数字は残せていません。
DeSeanやMaclinが負傷した時にはスターターとしても起用され、100ヤードを超えていますしスロットでしか使えないのではない所もアピールしました。4年契約は終了しますがUFAにはならないでしょうし4年契約程度を提示する事になりそうです。
Reggie Brown 14試合出場 2試合先発
パス 9回 155ヤード 平均17.2ヤード
ラン 1回 -3ヤード
元エースレシーバーですが、相次ぐ怪我と若手の加入でカット候補でしたが長期契約をしている事もあり生き残りました。キャップの無い来年ゴーストを清算出来る(将来に影響なくカット出来る)のであればカットされるかトレードされるでしょう。
動きは怪我に苦しんだ過去2年よりすっと軽く、使ってあげればもっと数字を残せたのではないかと思います。ただ、若手揃いですしこのままでは怪我人が出た時のバックアップとして今年のような成績を繰り返すでしょう、使ってもらえそうなチームに行った方が本人の為にはなりそうです。
Kevin Curtis 3試合出場 1試合先発
パス 6回 77ヤード 平均12.8ヤード
スポーツヘルニアに苦しみ続けるCurtis、今年は膝の手術を受けてシーズンが終わりました。IR入りはせずに治療を続けシーズン後半試合に出ましたが本来の動きを取り戻せないままでした。ReggieとCurtisどちらかは確実に来年居ませんし、両方居ない可能性もあるでしょう。年齢と怪我を考えればCurtisを欲しがるチームが無いでしょう、否定的な意味ですが来年チームに居るのはCurtisではないかと思います・・・
Hank Baskettとカットし、Brandon GibsonをSTLにトレードしています。高さの有るBaskettですがINDでは使ってもらえないようです契約は切れますがUFAに成れないでしょうから戻ってくる事は無さそうです。GibsonはSTLで使ってもらえたようです、スピードは平凡ですがルーキーらしからぬ老練さを見せていましたしスロットレシーバーとして成長してくれるでしょう。
リーグベストと言っても言い過ぎでは無いスピードのDeSean、全てが中の上の能力を持つMaclinのスターターコンビに堅実性が光るAvantとリーグ屈指のWR陣に成長する可能性があります。2年続けてドラフト上位を使っていますしこれ以上の大きな補強は無いでしょうが中堅候補を2人放出した事で不甲斐ない成績に終わったベテラン2人の復調に期待するのか、更に新しい血を入れるのか4番手5番手のWRは難しくなりました。