第3週の@ARI戦は6-27で負け2勝1敗となりました。3つのファンブルが致命傷となりました、終盤ランを止められなくなりましたが、ディフェンス側の精神面からして仕方の無い事だと思います。
Michael Vickのファンブル2つ、まずはスクランブルで頭から突っ込んだ時に手放したもの。スライディング出来ないならせめてボールはしっかり持て。と言っても、Vickはまた繰り返すでしょうね。
と、言うのも前から来るディフェンスに対してはちゃんと構えるけれど、後ろや横から追いかけるディフェンスがまったく目に入っていません。スクランブルに入ってもルーズにボールを持ち、突っ込む瞬間だけボール確保をするVickのプレイはこの形のファンブルを繰り返す事になります。後ろからは追いつかれないという油断ですかねえ。
2つめのリターンTDを貰った場面、これはブリッツをノーチェックで行かせた事、残り6秒で投げるか見てから判断させるようなパスをコールした事、コーチの采配に問題が有ります。
時間切れでFGすら蹴れない可能性を考えればタイミングパスしか無い状況でした。そこで1対1を見ているうちにサックされてファンブル、あそこでブリッツが来なくても投げてパス失敗だったら時間残らなかったでしょうね。何を考えているのだか。
Damaris Johnsonのリターンでのファンブル。あれはNFLレベルでは密集で頑張り過ぎると危ないよ。高い授業料でしたが、ルーキーが克服しなければならない道です。
そして、Nnamdi AsomughaがLarry Fitzgeraldに対して最後スピードを落としたように見える怠慢プレイ。Asomughaは本来フラットゾーンを守るプレイだけどあそこまで付いて行ったんだ。と、自分のミスではないと主張しているようです。
Nate Allenは前にいたレシーバーに引っ張られてしまいました。あのポジションに居たならば、ボールの落ちてくる場所を判断して欲しかったのですけれど、無理ですかねえ。
AsomughaはAllenが居るなら、とスピードを落としたように見えました。だとしても最後まで追わない理由が分かりません。
キープレイを抜きにして問題になるのはOLの弱さになります。
Dallas Reynoldsの実力・経験不足はやはり問題です。ブリッツが入った時のアジャストが全く出来ずに素通りを繰り返しました。先週やっていたClay Harborを付ける場面が少なかったのも気になります。
Demetress Bellもやはり良くないです。出足の悪さが改善されていません。King Dunlapの状態は不明ですが、早く戻ってきて欲しいです。
ReynoldsとBellだけが悪い訳ではありません。全般的に押されだすと簡単に抜かれてしまうパワー不足は問題です。掴むにしても、もう少し上手にやって欲しいです。パワー不足なのか、技術不足なのか、良くないです。
終盤ランを止め切れなかったディフェンスですが、DLの幅の調整をしながら悪くない出来だったと思います。
ランが止まらなくなったのは構造欠陥なので仕方が無いです。と言うのも、DTがOLをコントロールしようとしていてもDEとの隙間が大き過ぎて簡単にカウンター系の走路が開いてしまう。これを改善するのはシステム上相当難しいと思います。
負け決定となった3rdロングからのランではAllenが酷いタックルミスをしました。Jaiqwaun Jarrettのようだ、と解説に言われていましたが、去年何度も見たなあ(Casey Matthewsで)と言う形でしたね・・・
ここまで2戦、ターンオーバーで失った分、相手もボールをくれましたけれど。ミス無く仕上げられるとこう言う結果になる。去年もオフェンスディフェンスのヤードでは10位までに入っていたのに8勝しか出来なかった。ターンオーバーレシオがリーグ最下位に近かった去年と同じ事を繰り返しています。
Vickを使う以上ミスは減らないでしょう。本人にミスを減らそうとする意識が無いように見えるのですから仕方が無いです。
ターンオーバーが無ければ互角の試合でしょう、しかし、ターンオーバーをしたから負けました。技術と気持ち、気持ちの部分だけでも改善して欲しいものです。