2014シーズンの開幕戦はホームにJACを迎えての試合となりました。前半0-17とターンオーバーから大量リードを許しましたが、落ち着きを取り戻した後半34点を連取して34-17で勝利しました。
OLの怪我
序盤Jason Petersが対面との戦いで劣勢になりNick Folesがファンブルロスト2連発。それを2つとも簡単にTDまで持っていかれてしまいました。プレシーズンゲームでもCHIのJared Allenに完敗する場面が有りましたし、ちょっとPetersの出来が良く有りません(その後のNE,PIT戦ではまずまずでしたけれどね)
同時にEvan Mathisが膝の怪我で退場、Allen Barbreも足首で退場とOLにアクシデントが連発しました。検査を受けなければ状態は分からないと試合後Chip Kellyが答えていますが、Mathisの膝は最悪のACLではなさそう。とトレーナーからの談話が有りますし、MCL断絶ならば1-2ヶ月で復帰出来るかもしれません。Barbreは捻挫だろうと見られていますが、検査の結果が出るまではリハビリ期間など不明です。
プレシーズンゲーム好調すぎて(PITのファーストチームDLを圧倒)誰もカット出来ずにOLセカンドチーム全員残したのが良い方に出ました。代役のAndrew GardnerとDavid Molkが素晴らしい働きをしてくれています。前半終わるくらいまでは少し弱気なプレイにも見えましたけれど、後半はスターターと遜色ないプレイでJACのファーストチーム相手に互角の戦いでした。
ChipはMathisが長期欠場した場合はMolkがLGに入る予定と答えています(Mathisが怪我した時最初はGardnerが入り、Barbreの退場でRTに移動、MolkがLGに入りました)
Lane Johnsonが出場停止、Matt Tobinが怪我で試合に出れない状況でもセカンドチームの好調さで乗り切ってくれるでしょう。ただ、来週、この試合アクティブにならなかったDennis KellyしかOLのバックアップが居ない事になります。CのバックアップMolkが居るのでKelly一人でも怪我が無ければOKなのですが、普通に考えれば一人OLを入れるのでしょう。今PSに居るルーキーか、去年PSで1年練習したMichael Bamiroが予備の候補です。
Nick Folesの不調
後半Zach Ertzが決めたTDパス。このルート取りは前半全然ダメだったものに近いルートです。WRは常に縦に走るだけ(スプレットには良くあるルートです、TDパスは成功例で、CB-WR,TE-LBの1対1を縦に何本も作り、Sがカバーしない所に投げる)これの欠点はプレッシャーがきつい時に貰いに来てくれない(全員縦ではなく、一人くらい横やフックならそこに逃げれるのですけれどね)最初に書きましたが、OLトラブルで予想以上に早く潰された事が投げられずにサックからファンブルの流れを生んだと考えます。
同時に、プレシーズンから見られていた、去年のFolesと今年のFolesのスタイルの違い。これが悪い方に出ました。実際、後半去年のような動きをした時は良いリズムで投げていましたし、進化するための苦悩中と言った所でしょう。
プレデター炸裂
Billy Davis就任時にTrent Coleを4-3RDEに(HOUで11サックした年が有る)Connor BarwinをROLBに入れて2人のパスラッシャーがQBの背後を襲うプレデターフォーメーションが話題になりました。結局BarwinはLOLBとしてTEの相手をし続けて去年はほとんど(記憶に無いので0回かもしれません)見れなかったのですけれど、今年はプレシーズンからBarwinとColeを同じサイドで使うテストをしていました。試合の最後になりましたが、サックからファンブルを誘い2年越しのプレデター成功を決めています。
Coleはまだランパスを見極めてから動く場面も有ったのですけれど、QBの背面に回る回数は増えていますし、エンジンが掛かってきたように見えます。ランプレイでは回り込んで逆側のプレイでRBの後ろから追いつく好タックルを連続しています。
Barwinは何度も何度もQBのパスを叩き落し、カバーでもショートエリアをしっかりと押さえ続けました。マッチアップが難しいTEを抑える仕事とパスラッシュの両面をこなせるリーグベストの万能型OLBと言って良いかもしれません。
QBサックではなく叩き落す、これもサックを取るのではなくポケットを押し縮めてQBにプレッシャーを掛けつつスクランブルをさせない形の副産物です。Chad Henne程度なら通用しても来週のAndrew Luckに通用するのかは微妙でしょう。
STの改善
Cody Parkeyに代えて正解でした。キックオフはエンドゾーンの深いところまで確実に飛ぶし、2TD返した後に少し流れが止まったところでもう一度流れを引き寄せた51ヤードFG。45ヤード以上は半分も入らない前任者だったらもっともつれた試合になったでしょう。
前半とどめを刺されかねない場面でのFGブロックも出ましたし、個人的に勿体無い部分も有ったのですけれどバックアップはST重視の方針が結果を生みました。
前半終了時に、強いチームはターンオーバーなどのアクシデントが出ても最後には帳尻合わせて勝つ。今年のEaglesは強いチームだから慌てなくて良い。そう感じました。
相手が前年度リーグ最弱に近いJACだから逆転できた部分は有ります。それでも、元々一人出場停止、一人が怪我で居ないOLで更に2人怪我をしても致命傷にならないだけのぶ厚いデプスを持っている。今年のEaglesは強いです。
課題はまだまだ有りますけれど、上手く成長して行けば1月2月が楽しみなチームになるでしょう。