2007/7/29

first contact  指導現場にて

夏期講習が始まりました。

この夏期講習で私の授業を初めて受講する生徒もたくさんいます。

私は、自分の指導信念の一つとして、その生徒に最初に教えるとき(=勝手に“first contact”と名付けてます)を特に重んじます。

生徒の側からみれば、私の第一印象が決まってしまうのが first contact。
その一方で、最初の2〜3分の指導でその生徒の実力が分かりますし、「どのように英語を勉強してきたか」まで見抜けてしまいます。

ですので、緊張もしますが楽しみでもあるのです。

初日に数名の新しい生徒と first contact を持ちました。皆やる気に満ち、今後が楽しみな生徒ばかりでした。

そのうちの一人を指導していた際のエピソードです。
前置詞について質問を受けたので、ネイティヴの考え方に論理的思考をプラスした「前置詞の考え方」を教えました。

その時です。
彼は目の色を変え、次のように言ってくれました。
「あっ、そういうことだったのか。すごく納得できます!」
この瞬間が、指導している者にとってはたまらないのです。
勉強だけでなく進路や人生についての指導 → 生徒の理解 → 生徒のやる気アップ → 生徒の成績アップ → お互いの信頼関係の構築
このプロセスを大事にして、今年の夏期講習も乗り切ります!

2007/7/27

いよいよ夏期講習  指導現場にて

明日(28日)からいよいよ夏期講習です。

高校生は普段と同様の個別指導で行いますが、各教室の最終日には高校3年生を対象にしたグループ授業も行う予定です。
英語のグループ授業では、discourse marker によるパラグラフリーディングを教える予定です。高校生のほとんどが、「長文読解=語彙力」と勘違いしています。単語レベルから文章レベル、そして段落レベルで英文を意識できると、読解力は飛躍的に伸びるのです。夏期講習では、その秘訣を伝授する予定です。テキストは全て手作りであり、市販されているものや業者斡旋のものは使いません。

個別指導の教材は各高校各学年で課される課題帳。相当量になるので、予習も大変です。
毎年のこの時期に読む英語量は半端ではありません。しかし、仕事と趣味と実益が一緒ですので、全くもって苦痛に感じないのが嬉しいところです。

2007/7/24

長野日報に載りました  取材・出版関係

7月23日付け長野日報朝刊で、拙著『インプット重視の英語学習法』が紹介され、私の写真と共に記事が掲載されました。
クリックすると元のサイズで表示します
先日、私の勤務先まで取材にお越しいただいたのですが、正直こんなに大きく載るとは想像しておらず、驚きました。恐縮です・・・。

なお、当記事は長野日報ネット版でもご覧いただけますので、是非こちらをご覧ください。

2007/7/23

基本英文700選  英語勉強法

以前のエントリで、私が受験生当時に、英文解釈のバイブルであった『英文解釈教室』に挫折をしたお話をしました。

音読で英文解釈の力を養っていたため、『英文解釈教室』をやらなかったことに対して、当時焦りはありませんでした。

しかし、どうしても伊藤和夫先生が書かれた参考書に触れていたいと思い、苦渋の選択が『基本英文700選』でした。
クリックすると元のサイズで表示します
当時は『700選』の英文を全部暗記すれば東大・京大の英作文にも対応できると言われていました。私も意気込んで暗記に取り組みましたが、500前後であきらめました。そこで、『700選』に網羅されている構文は全て把握しようと、700の文章の音読を徹底しました。

今でも記憶に残っているのが、633番の文章。
Can you keep standing on one of your legs with closed eyes for a minute?
(目を閉じて片足で1分間立っていられますか。)
浪人している時に、友人と共に、実際に目を閉じて片足で立ちながら覚えたのが、昨日のことのように思い出されます。その友人も、見事第1志望の国際基督教大学に合格。現在は上智短期大学非常勤講師として、アンコール・ワット研究の分野で、活躍しています。→『アンコール・ワットを読む』(連合出版)

『基本英文700選』に掲載されている構文が英語の構文のすべてといっても過言ではありません。この音読学習の徹底で、英文解釈に自信を持てるようになったのです。

2007/7/21

flash cards  子育て

先日上京した際、紀伊國屋書店で久しぶりに息子の英語教材を購入しました。

最近の息子はピアノに興味を持ち始め、私の実家に行くと必ずピアノを弾きたがります。そんなわけで、英語の勉強が少しペースダウンしていました。

“興味が持てて、気軽にできる”をコンセプトに、物色すること30分。反意語(opposites)をまとめた flash cards を購入しました。
クリックすると元のサイズで表示します
息子も早速使い始め、再び英語への興味がわいてきたようです。

今後は、就寝時に読んでいる読み聞かせの本を、簡単な英語で書かれた物に切り替えて、リーディングに力を入れていこうと思います。

小学校入学までに、英検5級を目指します。

2007/7/20

心に響く言葉  実用英語

シアトル留学時代からお世話になっている Judy から、メールが来ました。

先日の新潟県中越沖地震の被害を心配する内容でした。メールの最後に心に響く一文がありました。
My thoughts are with you.
(私の気持ちはあなたと共にありますよ。)
こなれた日本語に意訳すれば、「お気持ちをお察し致します。」といった感じでしょうか。

辞書では余りお目にかかれない表現です。このような素敵な表現との出会いが、私を英語の虜にさせているのです。

2007/7/20

理系の思考  指導現場にて

生徒を指導していると、理系の生徒に特徴的なことがあります。
余りにも論理的に考えすぎて、覚えることを意識しない。細部にこだわりすぎて、一つひとつ解決していかないと先に進めないのです。

昨日もこんな質問を受けました。
Dolphins may appear, or they may not appear.
(イルカは姿を現すかもしれないし、あるいは現さないかもしれません。)
高校1年生の助動詞の課で出てきた例文ですが、医学部志望のその生徒は、次のように質問してきました。
「最初の“イルカは姿を現すかもしれない”で、姿を現わさない可能性も示されるので or 以降の文は必要ないんじゃないですか?」
確かにそうかも知れません。しかし、そこにこだわってどうなるのでしょう。ここでは may が推量を表すことを習得すればいいのです。そこまで深く考えていたら、大学合格に必要な膨大な知識を習得することはできません。

他にも、「『数学でこの公式を覚えなさい』と言われるけど、なぜその公式が成り立つのか理解できないから覚えられない」とお門違いの言い訳をする生徒もいます。

三平方の定理はよく知られていますが、それを証明できる人が何人いるでしょうか。

主語が三人称単数で、時制が現在の場合 s がつく。このルールは基本で、知っていて当然。覚えればいい話であって、「なぜ三人称単数現在形には s がつくのか?」を追究していたら、日が暮れてしまいます。それは学問的な事項であり、大学で研究していけばいい内容です。

安河内哲也著『できる人の教え方』(中経出版)では、指導者の心得として、「その生徒が思考型か暗記型を見抜いて教える」ことが必要と説いています。

思考と暗記のバランスがほどよくとれていることが、勉強の基本。思考に偏っている生徒には、「もっと単純に考えろ!」と勉強のスタンスを是正していくのも、私の大切な仕事です。

2007/7/17

向学心  子育て

世間は3連休でしたが、私は土・日とも仕事でした。しかし、せめてもの家族サービスをと、海の日の16日、一家で東京に行ってきました。

息子に私の出身大学を見せたいと思い、まずは早稲田大学へ。
クリックすると元のサイズで表示します
台風一過の天気にも恵まれ、久しぶりの母校のキャンパスを満喫しました。

私は小学生だった頃、地元の進学校である伊那北高校によく連れられて行き、必然的に向学心をもつようになりました。

今回、早稲田大学を訪れたことで、3歳の息子にも何かを感じてもらえればと思っています。
クリックすると元のサイズで表示します
その後は、品川アクアスタジアムで水族館とイルカショーを楽しみました。

日帰りだったため、朝4:55発のバス、帰って来たのは夜11:00の強行日程でしたが、充実の休日となりました。

2007/7/15

イチローの決断  閑話

イチローがマリナーズに残留することを決めてくれました。自分のことのように嬉しく感じます。

私が銀行を退職して、シアトルのワシントン大学留学をしたのが2001年。そう、この年こそ、イチローがマリナーズに移籍し、文字通り lead-off player として活躍、マリナーズは116勝という勝ち星を記録しました。

私が、留学先としてシアトルを選んだ理由の一つに、イチローの存在があります。自分のポリシーを押し通し、周りには特異に(idiosyncratically)に映っても、我を貫いてきたイチロー。その生き方が、当時の自分の姿と重なり、シアトルという街が私の中で大きくなっていったのです。

1年余りという短い期間ではあったものの、あのシアトルで過ごした1年がなければ、今の自分は考えられません。

イチローがシアトルに残ったことで、私とシアトルをつなぐ糸も繋がり続けるのです。

Thank you, Ichiro. And thank you, Seattle.

2007/7/13

音読!音読!音読!  英語勉強法

私が現在の英語力を培えたのは、一言で言えば“音読”です。

音読の効用についは以前のエントリでも紹介しました。では、何のために英文を音読するのでしょう。

それは、その著『英文解釈教室』で名高い故・伊藤和夫先生も言われる、‘直読直解’ができるようになるためです。直読直解力とは、英文構造を瞬時のうちに把握できる力のことです。

先生は『英文解釈教室』のあとがきで次のように書かれています。
本書の説く思考法が諸君の無意識の世界に完全に沈み、諸君が本書のことを忘れ去ることができたとき、「直読直解」の理想は達成されたのであり、本書は諸君のための役割を果たし終えたこととなるであろう。(改訂版314ページ)
私が受験生当時、難関大学合格のバイブルと称され、しかしその難解さから多くの受験生が挫折した『英文解釈教室』。かく言う私も挫折し、浪人決定と共に廃棄してしまいました。

しかし、実用英語検定1級に合格し、はたまた英語の指導者として、本書を再購入し読み直すと、面白いように理解できるのです。伊藤先生が言わんとしていることが自分の言葉のように思えてくるから不思議でなりません。

では、『英文解釈教室』に挫折した私が、いかにして直読直解力を培えたのか?それは音読に他なりません。
クリックすると元のサイズで表示します
現在の英語力の素地が培われた大学受験時代の音読用ノート。上部の‘正’の字は、声に出して音読した回数。一つの英文を20回以上読まないと効果は出ません。
音読によって英文構造を瞬時に把握できるようになり、英語の語順で英文を理解できるようになったのです。

「英語ができるようになりたい」という生徒には、音読の効用を説き、実践するように勧めますが、大抵の生徒は3日坊主で止めてしまいます。音読は、面倒くさく、単純で辛い作業だからです。しかし、それを実行しない限り、英語力は頭打ちになると断言できます。

英語をモノにしたいのであれば、音読は避けては通れない勉強法なのです。

2007/7/9

遅ればせながら・・・  取材・出版関係

毎日新聞(7月1日付)の第3面に、広告が掲載されました。
クリックすると元のサイズで表示します
先日のエントリで紹介したKINOビジョンを見るために、近々上京する予定です。

息子に向学心を持たせる意味で、久しぶりに母校早稲田大学のキャンパスも散策しようかと考えています。

2007/7/7

息子の願いごと  子育て

今日は七夕ですが、息子が通う幼稚園のお便りに、クラスのみんなの願いごとが紹介されていました。

気になる息子の夢は・・・
「おいしゃさんになって、おなかとかみてあげる」
ビックリしました。

息子は3歳ですが、しゃべられるようになってからというもの「大きくなったら何になりたいですか」と聞いてきました。そして、半年ほど前から、お医者さんになりたいと口にするようになりました。

「お医者さんになるためには、しっかり勉強すること」「お医者さんになれば沢山の人を助けてあげることができる」など、その都度いろいろと話しをしてきました。

この願いごとを見て、嬉しい反面、身が引き締まる思いです。

「この願いごとのレベルが下がったら、親の僕たちの責任になる。これからもしっかり彼を見守り、向学心溢れる家庭環境をつくっていこう」と妻と話し、気持ちを新たにしました。


2007/7/6

夏に向けて  指導現場にて

今年ももう7月。今月末から夏期講習です。

毎年のことですが、部活動に夢中になっていた3年生は、焦りのあまり、夏休み中に学校で行われる“補習”という名の無為を選択する過ちを犯します。

補習というのは名ばかりで、センター試験などの大学入試過去問を解くことがほとんど。

それまで部活動に夢中になっていた学生には当然基礎力がありません。基礎力がないのに大学入試問題を解いても意味がありません(志望校の赤本を解き、出題傾向を探り、今後の勉強方法を模索するためならいいのですが・・・)。

しかも、担当する教師たちは授業を時間内に終わらせることが夢中になるため、解説も通り一辺倒。生徒たちは答えを書き写すことだけに夢中になり、中には眠ってしまう輩も出てきます(あくまでも、私が生徒から様子を聞いたことですので、すべての高校の補習がこうであるとは言いません)。

私の夏期講習は、きちんとした目的意識を持って行います。
英語については、2学期以降の読解力向上をにらみ、皆がネックとなっている準動詞(不定詞・動名詞・分詞)を徹底的に鍛えます。そう、「これでもか」という位に。準動詞を鍛えることで、英文構造が見えてくるのです。

貴重な夏休み。目的意識を持った勉強が、その成果を数倍にさせてくれます。

2007/7/4

井川先生からのコメント  指導現場にて

先日のエントリで、井川治久先生から拙著出版に対して祝福のお言葉をちょうだいし、恐縮しました。
そのコメントで、井川先生から「ここ15年間における日本で感じ取る英語の質の変化についてどう思われるか?」という意見交換のご提案をいただきましたので、今回のエントリで私の私見を述べたいと思います。

しかし、本題に入る前に、井川先生のご紹介をさせていただきます。
詳しいプロフィールは、こちらをご覧いただくとして、私と井川先生の接点を述べさせていただきます。

私と同じ早稲田大学出身の井川先生。私が高校生の時、東京・高田馬場の早稲田予備校で、すでに超人気のカリスマ講師の座を揺ぎ無いものにされていました。

私が高校生および大学受験生当時は3大予備校(代ゼミ・河合塾・駿台)が幅を利かせておりましたが、なぜか私は“早稲田予備校”とそのメイン校舎である“13時ホール”という名称が気に入り、高校2・3年生の夏期講習は、それぞれ2週間早稲田予備校に通いました。

しかし、言わずもがな、人気講師である井川先生の夏期講習の講座はすぐに締め切られてしまい、私にとっては雲の上のような存在。13時ホールのロビーにある書店で、井川先生の著書を、指をくわえて眺める以外に術がなかったのです。

そんな井川先生から、私のブログに初めてコメントをちょうだいしたのが2ヶ月ほど前のことでした。

(井川先生のブログはこちらです。)

さて、本題の「ここ15年間における日本で感じ取る英語の質の変化」についてです。
井川先生がなぜ15年間といわれる真相は分かりませんが、15年前の1992年は私が浪人の末、早稲田大学政治経済学部に合格・入学した年です。

まず、当時の大学入試英語は、精読から速読を重視した時代への過渡期のような入試問題構成でした。400語を20分で読めれば充分でした。英語の新聞・雑誌などから抜粋した時事的内容の英文はまれにしかみられませんでした。

時を同じくして、慶応大学が湘南藤沢キャンパス(SFC)に総合政策学部と環境情報学部を設置し、早稲田との差別化を明確にし始めました。そしてこの2学部を筆頭に慶応大学は入試英文を超長文化させました。時事的な内容の英語の超長文が読め、解答に必要とされる情報をスキャニングできる。まさに、迎えつつあった国際化・情報化社会の中で、英語力が秀で、氾濫する情報の中から必要とされる情報を取捨選択できる力をもった学生の確保を、慶応大学が意図していたことは明らかです。

そして、早稲田を始め他の大学も追随していったように私には見受けられました。10年ほど前からは完全に精読から速読の時代に入りました。

その結果、明らかに高校で学ぶ英語をはるかに超越、いや無視した英語力が難関私立大学で見受けられるようになったと感じます。

現在、1000語を20分で処理できないと厳しいです。もちろん問題解答もこの時間に含めてです。

それとは対照的に、高校英語の現場ではやれ‘ゆとり教育’だ、やれ‘コミュニケーション重視の英語力’だで、高校生が学ぶ英語が昔と比べて軟派になりました。

コミュニケーション重視のカリキュラムにして、はたして英語を話せるようになったのでしょうか。むしろ、話せない、英語が分からない、という高校生が、昔よりも増加し、“英語難民”が増加しているように思います。

この15年間で二極化したように思います。つまり、英語ができる人と全くできない人。ほどほどにできる中産階級的などっちつかずの英語力の人は少なくなったと、私は考えます。

2007/7/1


今日は拙著『インプット重視の英語学習法』の発売日。早速、家族を連れて、地元では最も大きい書店「ニシザワBOOKS&CAFEいなっせ店」に行ってきました。

レジ正面の新刊・話題の書籍コーナーに平積みになって置かれていました。
クリックすると元のサイズで表示します
普段足繁く通う本屋さんに、自分の本が置かれているという現象に感激して、図らずも熱いものがこみ上げてきました。

そして、安河内哲也先生の最新刊と肩を並べて陳列していただいたことにも、感無量です。
クリックすると元のサイズで表示します

「TSUTAYA伊那店」にも平積みにされていました。
クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します
物書きとしては新参者の私を、地元の書店は温かく受け入れてくれました。
故郷ってとてもありがたいと実感しました。

ニシザワいなっせ店さん、TSUTAYA伊那店さん、ありがとうございます!



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ