2007/10/30

自由な発想  子育て

先日、4歳の息子が「ごあさって何する?」と聞いてきました。
「ごあさって?」と聞き返すと、息子は「ごあさって、ろくあさって、・・・」と話し始めました。

そうなのです。しあさっての“し”を“四(し)”ととらえて、明々後日の次の日を「ごあさって」と言ったのです。

「なるほど!子供の発想は豊かだな〜」と感心しながらも、「まさか」と思い広辞苑を引いてみると、“ごあさって”という単語は、ちゃんと日本語として存在していたのです!
ごあさって【五明後日】
(西日本で)明々々後日。しあさっての次の日。
自由で豊かな子供の発想に感心させられるのも、子育ての楽しみです。

2007/10/28

情趣  閑話

昨年のエントリで紹介させていただきました、実家のご近所の若林さん。

月が綺麗に見えたある晩、母はお月見のために、若林さんの庭に生えているススキを分けてもらったそうです。母は、お礼に串団子と粽(ちまき)を届けました。

間もなく、若林さんが「お礼です」と、わずかな時間で絵手紙を描かれて届けてくださいました。
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なんと気の利いたお返しでしょう。一級建築士という仕事柄なのか、繊細な心の持ち主。
いつまでも趣の心は持ち続けたいものです。

2007/10/26

褒めて伸ばす  子育て

先日、早朝5時に目を覚ました息子(4歳1ヶ月)。リビングで小一時間ほどゴソゴソと何かをしていました。何をしていたか息子に聞いてみると、
「ドリルでお勉強してた」
とのこと。KUMONの『九九のおけいこ』を早朝からやっていたのです。
「すごいな〜、えらいな〜」と大袈裟なまでに褒めてあげました。

するとどうでしょう。そのあくる日、ママとダイソーに買い物に行ったところ、
「これが欲しい」
と息子が手にしたのは、『すうじとことば』というドリル。「必ず最後までやる」という約束の下、購入しました(といっても高々100円ですが)。

帰宅後、32ページもあるそのドリルを、その日のうちにやり終えたそうです。
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息子は、あの朝、ドリルで自発的に勉強をして褒められたのが、相当嬉しかったようです。「また褒められたい」という気持ちが芽生え、この日のようなやる気につながったと思います。

親子の信頼関係があってこそ、褒めて伸びるのが子供。相変わらずの親バカで申し訳ないですが、今後も精一杯の愛情を注いで、時にやさしく時に厳しく接していこうと気持ちを新たにしました。

2007/10/25

ボキャブラリーに関する一考  英語勉強法

常に英語学習者の頭を悩ますのが、ボキャブラリー(語彙)増強という問題。英語関連の全てのスキルに共通するのが語彙だからです。

先日、たまたま日本英語検定協会のホームページにアクセスしたところ、1級の過去問がpdfファイルで掲載されていました。

1級合格当時を思い出しながら、早速、大問1の語彙問題(全25問)を解いてみました。過去3回分の結果は、21/25、18/25、18/25 でした。

合格した4年前と五十歩百歩の結果。やはり、語彙は意識して難しいものに取り組んでいかないと増強できないと痛感しました。

単語帳を使ったりカードで暗記しようとすると、単調な作業になり、飽きてしまいます。まずは、合格しているとはいえ、英検1級の大問1で出題された過去問を徹底的にやり尽くそうと決心しました。

昨日は午前中仕事がオフだったので、2006年度第3回の大問1を、英英辞典を使って、微に入り細に穿ってチェック。あらゆる関連知識をそのプリントに書き込みました。そして、赤ペンのチェックだらけになったそのプリントを持って、ウォーキングに出かけました。

9月に体調を崩して以来、日課となりつつあるウォーキングですが、今日はこのプリントの英文を声に出しながら歩きました。30分ほどでしたが、汗ばむほどの陽気の中、気持ちよく‘音読ウォーキング’ができました。(→端から見たらただの怪しい人です。)

五感を使っての語彙暗記は、机に座ってやる勉強より効果的だと思います。是非とも‘音読ウォーキング’を習慣化して、健康と語彙力を beef up したいものです。

2007/10/23

できる‘つもり’  指導現場にて

英語が大好きで自信を持つことは大変良いことです。しかし、指導経験上、逆説的ではありますが、この自信が英語力伸長の妨げになっていることが多々あります。

英語に自信がある生徒は、感覚で英語に接している場合が多いからです。特に中学で英検2級に合格してしまうと、高校に入ってからは思うような英語力の伸びがみられません。英検2級は4割がリスニング問題。筆記があまりできなくてもカバーできてしまうため、文法や読解力を軽視するようになってしまうからです。

このような生徒の特徴として、ほとんどは2週間程度のホームステイの経験がある程度です。それをきっかけに英語を好きになってくれることは大歓迎です。でも、それと実用英語が出来るとは別問題。

そして彼らのほとんどが、「話す方は得意なんだけど、受験英語が苦手で・・・」とお門違いなことを言い出します。

実際に英語で話してみると、確かに発音は良い。しかし、挨拶程度の発話しかできず、一歩踏み込んだ会話(=内容のある会話)は全く出来ないのが現状です。

私の指導では、その‘英語が出来る’という思い違いやプライドを壊すところからはじめます。

幼少時代から英語圏で長年過ごしてきたのなら話は別ですが、日本語思考で固まった日本人が英語脳をつくるには徹底したインプット重視の英語学習が必要です。そのために、受験英語は格好の実用英語の習得機会となるのです。

そのプロセスは単調で辛いものです。そのプロセスにおいて英語と真正面から向き合わず、逃げ出したり誤魔化したりしてきた人が、「日本人が英語を話せないのは、受験英語の所為」という短絡的な等式を導き出すことになるのです。

2007/10/21

様々な涙  指導現場にて

10月も下旬。受験生達は、精神的にきつくなる時期であり、ここからが正念場となります。先週は、二人の生徒の涙を見ました。

一人は、模試の結果から、明らかに精神的な焦りがあり、勉強はしているものの結果がなかなか伴わないでイラついていました。そして、指導中、私に対して突っかかってきたのです。指導の当初から「今日は普段と様子が違うぞ」と思っていたら案の定、焦りがあったのです。そして、彼は「もう伸びる気がしない・・・」といって涙を流し始めました。

現役生は何ら慌てる必要はありません。1・2年生の時に受験勉強をやっていなかったのだから、3年の部活終了後に受験勉強を始めたからといって、すぐに結果が出るほど世の中甘くはありません。

模試の結果は真摯に受け止め、勉強方法を見直し、受験当日にその試験問題で7割前後の得点をできるように努力していけばいいのです。彼には、「今日の涙を忘れるなよ」と残り約4ヶ月となった受験生活のラストスパートを促しました。(う〜ん、我ながら気障っぽい)

もう一人は、昨日いきなり私のところに来て、「先生、模試の英語で初めて○○○点以上とれました〜」っといって泣いてしまった生徒がいました。

彼女は、英語に対する苦手意識が強く、能力はあるのに、勝手に「私は英語ができない」と決めつけていたのです。

その苦手意識を取り払い、プラス思考を心がけるように常日頃から話してきました。ようやく彼女にも道が開けてきたようです。

大学合格まで、受験生一人ひとりに物語があると思います。そのエピローグがどうなるかは、今後の努力如何です。

2007/10/19

「隈なく捜す」  実用英語

昨日の朝、息子が幼稚園の制服に着替えていると、ネクタイが見当たりません。忙しい時間の中、家族みんなで部屋中を捜しました。私の頭の中では
“Search high and low!
(隈なく捜せ!)
が連呼していました。

「隈なく捜す」という表現を英語で表す場合、上記の search high and low のほか、他動詞の comb もよく使います。また、少し文語的なませた言い方で search every nook and cranny という表現も私は好きです。

因みに、comb を名詞で使って、 go through 〜 with a fine-toothed comb 「入念に〜に目を通す」という表現も留学中にネイティヴから習得した表現です。

明後日の英検1級に出題されそうですね。

2007/10/15

能力を示す大切さ  子育て

一昨日、久しぶりに4歳の息子を怒りました。

シアトルでお世話になったホストマザー Judy の誕生日に、カードを贈ろうと思い、息子に私と妻の似顔絵を書いてもらいました。
「Judy さんが分かるように、ローマ字で自分の名前を書いてね。」という妻の言葉を聞いた息子は
「え〜、出来ない。」

息子はアルファベットもローマ字も3歳の時点ですべて書けました。書けないはずがありません。しかし、息子から出てくる言葉は「出来ない」の一点張り。

業を煮やした私は
「書きたくないなら書くな!」
と大声で一喝。そこでようやく事の重大さに気づいた息子は泣きながら「書く〜」と言ってきました。
「書きたくもないのに書いたってJudy さんは喜ばないよ。それよりも、書けるのに書けないと嘘をつくとはどういうことだ!」
結局、息子は、涙ながらにローマ字で自分の名前を書きました。
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しばらくして、息子も落ち着いてきたところで、奥の部屋に呼び出して男同士で話をしました。

「どうしてパパに怒られたかわかるか?“出来ないことを出来る”と嘘をつくのはいけないが、“出来ることを出来ない”というのは、もっといけない。
これから大きくなったら、自分の出来ることをして、世の中の人のために役に立つことはとても大切なこと。出来ることをみんなの前で見せることは、恥ずかしいことでも何でもないんだぞ」と話しました。
そして、息子も笑顔で「わかった」と言ってくれました。

息子は、恥ずかしがって、出来ることをしないことがよくあります。日本人の謙遜の姿勢は大切ですが、やはり自分の能力を示すことは社会を生きていくうえで必要なスキル。ただし、決して「自己顕示をしろ」と言っているわけではありません。

息子には常に、前向きでいてもらいたいと願っています。

2007/10/13

limerick  英語勉強法

昨日の指導中、ある生徒に英単語の接頭辞について説明し、具体例としてbi-(2、双、複、重)を示しました。

bicycle, biathlon, bisexual などを具体的な単語としてあげましたが、ふと bigamy という単語も出てきて、polygamy、そして polyglot まで口をついて出てきました。

私は bigamy という単語に、シアトル留学中の Conversation & Pronunciation の授業で使われていたテキストのなかで出会いました。英語の発音矯正用としてEdward Lear のlimerick(5行からなる滑稽詩)が紹介されており、暇さえあれば口ずさんだものでした。

今日はその limerick を紹介したいと思います。
There once was a man so sublime,
who married three wives at a time.
When asked “Why a third?”
He replied, “One’s absurd!”
“And bigamy, sir, is a crime.”

以下のように赤い字のところにアクセントを置いて読むと、英語らしいイントネーションになります。
There once was a man so sublime,
who married three wives at a time.
When asked “Why a third?”
He replied, “One’s absurd!”
“And bigamy, sir, is a crime.”

いかがですか?英語らしく聞こえてきませんか?
この詩を口ずさんだあとにホストマザーと会話すると、普段よりも自分の英語が通じると実感したことがあったので、不思議なものです。

2007/10/12

文学をつなぐ  閑話

人生は一行のボオドレエルにも若かない
芥川龍之介『或阿呆の一生』冒頭の一章(「時代」)にある余りにも有名な言葉です。

私が最初にこの言葉を目にしたのは、高校3年生(17歳)。早稲田大学政治経済学部の国語の入試問題(1988年)を過去問演習として解いていた時です。
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大問二の問題文は次の文章で始まります。
「芥川の言葉じゃないが、人生は一行のボードレールにもしかない」という言い廻しは、よく口にされることがある。何気なく発せられるこの種の表現は・・・
この問題文の出典は、板坂元『日本人の論理構造』。日本語では「〜ではないが、」と前置きをしていながら、ご丁寧にもその人の言葉をそのまま引用するという論理的にまったく矛盾した表現がまかり通っていますが、その成り立ちを扱った言語評論です。

早稲田大学合格後、言語論に興味を持った私は、『日本人の論理構造』の原書を購入して読みました。しかし、冒頭の有名な言葉の引用元である『或阿呆の一生』は、数ページを立ち読みした程度で、腰を据えて読んではおりませんでした。

読書の秋で、ふと純文学に触れてみたくなり、本屋で芥川を手に取りました。そして、少し読み始めると、瞬く間にその文章に引き込まれている自分がいたのです。

読了後は、フランスの詩人ボードレールも読んでみたいと思います。

2007/10/10

孤独を感じる時期  閑話

秋分の日を境に秋雨の日が多くなり、日も短くなってきています。この時期が、浪人時代は精神的に辛かったのを思い出します。

一浪時は、「このまま勉強を続けていて早稲田に受かるだろうか」という不安に苛まれ、下痢が止まらず、55sあった体重が40s後半まで落ちてしまいました。

明治大学に籍を置きながらも早稲田を目指した仮面浪人時代のこの時期は、一浪時と同様の不安に襲われ、その不安を払拭するために、読書に没頭したのを思い出します。

浪人生には、これから合格発表まで、孤独と不安が常に付きまといます。浪人を二度経験している私は、この時期の浪人生の気持ちが痛いほどよくわかります。

この不安に打ち勝つことも、浪人生が乗り切らなければならない大きな壁です。そして、この壁を乗り越えたものだけに、充実した大学生活を享受する資格が与えられるのです。

頑張れ、浪人生!

2007/10/5

「別に・・・」  英語勉強法

最近、何かと話題な表現「別に・・・」。
このままだと「そんなの関係ね〜」を抜いて、流行語大賞をとりそうな勢いです。

では、英語では何と言うのでしょうか。私が初めて「別に・・・」を聞いた時、W・L・クラーク著『アメリカ口語教本〈初級用〉』(研究社出版)に載っているフレーズを思い出しました。
“Nothing in particular.”
これが最もしっくり行く表現ではないでしょうか。

ところで、現在読んでいる本が國弘正雄著『國弘流 英語の話しかた』(たちばな出版)ですが、同時通訳の神様と称される國弘先生は、“只管朗読”(=ただひたすら同じ英文を音読すること)の重要性を説かれています。

私も大学受験時代に1,200回以上音読して、英語の道が開けた経験をもっていますが、先生はこのレベルではありません。何と、中学校の教科書を1レッスンにつき1,000回以上音読されたとのこと。私は、各英文は多くても30回音読した程度です。凄すぎます。ここまでやると、悟りにも似た境地を感じられるようです。

2007/10/4

理想の体現  指導現場にて

大学受験は、厳しくて過酷なもの。だからこそ乗り越える意味があります。

しかし、努力が足りず、第一志望ではない大学に進学を決める生徒が多いのも事実。「2年後の編入試験を目指して頑張ります!」と意気込んで、その大学に進学する生徒たちもいます。

新しい環境で、新たな目標を見つけ、それに向かって邁進できる力があれば、どんな大学でもいいと思うのですが、‘大学’という自由が多い環境で、周囲に流され、当初の「編入試験を目指す」という志が失われてしまうことも多いのではないのでしょうか。

しかし、先日、塾の卒業生から「編入試験に合格しました!」と嬉しい連絡がありました。

彼は、工業科出身。京都にある私立大学の“実業高校科枠”の推薦入試で、見事合格し進学しました。もちろんその大学は、彼の高校や実力から判断しても、一般入試では合格することは不可能に近い。普通ならそこで大満足のはずですが、彼は向上心豊かに「2年後に編入試験を受けて、もっと上の大学を目指します」と言って巣立っていきました。

そして彼は目標に向かって邁進し、ついに関西では屈指の私立大学の編入試験に合格したのです。

何歳になろうとも自分の人生に欲をもち、その時時で目標を設定し、理想を体現するための努力を続ける大切さを彼に教えてもらったような気がします。

2007/10/2

大津由紀雄教授からのメール  指導現場にて

読書の秋。

先週は大津由紀雄著『英文法の疑問〜恥ずかしくてずっと聞けなかったこと』を読みました。とても興味深い内容で、わずか1日で読了。

読み終わってまず感じたことは、「英語指導の参考になった」というよりは、むしろ「自分の英語の教え方は正しかったんだ」という確信を得ることができた点です。

私は大学で言語学を修めてはいません。現在の英語力は全て独学で培ってきたため、生徒に教える時は、私が英語を学ぶ時に感じた感覚を伝えることを大切にしています。

例えば、私は remember doing と remember to do の違いを、不定詞本来の考え方に依拠して教えていますが、これは英語にたくさん触れることで自然と培った感覚でした。しかし、『英文法の疑問』を読んで、自分の感覚・考え方は間違っていなかったと確信できたのです。

もちろん、新しい知識として役立った点(関係詞の省略など)は言うまでもありません。

『英文法の疑問』を読んだことで、自分の英語指導に自信が持てるようになり、その結果、英語講師としての技能も高まったと思います。

その旨を伝えたく、著者の大津教授に昨日メールをさせていただいたのですが、早速ご返信を頂きました。大津教授、ご多忙の中ありがとうございます!

先生の近著『英語学習 7つの誤解』も、近いうちに講読したいと思います。



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