2019/1/5

菊池雄星の英語に注目  斬れる英語表現

菊池雄星投手がシアトルマリナーズと契約し、英語で会見をしました。米メディアの質問に対してほとんど英語で回答していましたが、「いつか世界一の舞台に立っている選手たちと英語で話をしてみたいという思いは高校時代からずっと持っていたので、少しずつ勉強してきた」と、長年準備してきたことを明らかにしていました。長谷川滋利選手のようですね。

さて、新聞を読んでいて、日本の記者との一問一答で気になったことがありました。
― マリナーズを選んだ理由は。

「最も必要としてくれると感じた。ケミストリー(化学反応)を感じた」
おそらく、新聞社の方で“(化学反応)”という言葉を補足していると思います。しかし、chemistry には次のような意味もあります。

… if there is chemistry between two people, they like each other and find each other attractive
ex.) It's obvious that there's a very real chemistry between them.

日本語で言えば「相性」「肌が合うこと」でしょう。もし、菊池選手がこの意味を知っていて使ったのならば、相当に勉強してきている証です。これからの菊池選手に注目ですね。

私もこのchemistryの意味が気に入って、2008年の記事等でも頻繁に使っています。まさに、There is a good chemistry between “chemistry” and me. と言ったところです(笑)。
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2010/2/24

knee-jerk  斬れる英語表現

先日解いた筑波大学の過去問の長文読解に、こんな英文が出てきました。
・After several of these false starts, I finally managed to control my knee-jerk apologies by biting my lip.

・The reflex apology is just that: a reflex - an automatic, knee-jerk response, not a considered admission of guilt.
この knee-jerk は昨年読んだ『South of the Border, West of the Sun』にも出てきた際、抜き出してカード化して覚えた表現です。

knee jerk は、「(脚気を診断するための)膝反射」のこと。knee-jerk という形容詞で使うと、「無条件に反応する」といった意味になります。LONGMAN では
a nee-jerk reaction, opinion, etc. is what you feel or say about a situation from habit, without thinking about it
と定義されています。

a knee-jerk reaction は「お決まりの反応」、a knee-jerk opinion は「紋切型の意見」といった日本語訳が相応しいのではないでしょうか。因みに、「脚気」は beriberi と言うそうです。


まさか大学入試の英文で再び出くわすことになるとは思ってもいませんでした。

このような“偶然の再会”が、認識語彙を運用語彙に昇華させてくれるのです。


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2009/10/31

somewhere  斬れる英語表現

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ハロウィン HAPPY HALLOWEEN ! ハロウィン
我が家でも、jack-o'-lantern の置物が玄関で出迎えてくれます。ハロウィン

さて、今日は上智大学の問題から。
The generality of people are neithier good nor bad, but ------- in between.

1. somehow
2. somewhere
3. someone
4. somebody

正解は、2. somewhere です。「人々の普遍性は良くも悪くもなくどちらとも言い難い。しかし、その間のどこかである。」といった訳でしょうか。

定期購読している「ENGLISH JOURAL」11月号に、Paul Auster の National Story Project からの話が収録されているのですが、その中に次のような英文がありました。
Standing there in the darkness, I also felt something replace the fear that I had been living with since my husband's death. The feeling was somewhere between lightness and joy.
(その暗闇に立っていた時、何かがやってきて、夫が亡くなってからずっと抱えてきた不安にとってかわるのを私は感じた。軽やかさと喜びの中間くらいの何かだった。)

somewhere in between や somewhere between … and … の表現を駆使できるようになると、ひと味違った斬れる英語になりますね。洗練された大人の英語のような・・・。

普段の勉強の中で出くわしたこのような表現を確実に自分の物にしていくことが自分の英語を brush up する唯一の方法だと信じて、今日も英語の勉強を頑張ります。



2009/7/19

失敗から学ぶ  斬れる英語表現

2005年法政大学法学部の英文より
There are important skills to be learned from picking yourself up after something goes wrong, to keep moving ahead without letting it throw you off course.
(何かが上手くいかなかった後、嫌になって投げ出すことなく前進するために、自分を立ち直らせることから学ばれる重要なスキルがある。)
スポーツのリーダーシップを論じた英文からの抜粋です。小難しい big word を使わなくても、上述のような斬れる英文を書きたいものです。

イチローですら100打数のうち65回は失敗しているわけです。しかし、その65回を如何にして残りの35回へつなげられるか?失敗の解釈の仕方と活かし方で、成功する人とそうでない人が振り分けられると思います。


2008/8/10

could use 〜  斬れる英語表現

2005年日本大学理工学部で出題された対話文に以下のようなものがあります。
A: I can't seem to concentrate. My mind keeps wandering.
B: What's the matter?
A: I think I'm just burned out. I could use a vacation.
B: Why don't you take a couple of days off?
A: The boss would never allow it.
ロングマン英英辞典では、could use 〜 を
if you say you could use something, you mean you would really like to have it
と定義しています。

シアトル留学時、地元の entrepreneur に電話でアポを取ってインタビューに行き、それをパワーポイントを使ってプレゼンするという課題が、ビジネス英語の授業で出されました。

私は不動産ビジネスに興味があったため、職業別電話帳を使って real estate 分野に片っ端から電話をかけていきました。運良くすぐにアポが取れ、Safeco Field の近くにある事務所に向かいました。

しかし、地図で見るのと実際の距離はだいぶ違い、約束の時間をとうに過ぎてもオフィスが見つかりません。走り回って探した結果、20分ほど遅刻してそのオフィスを見つけました。

何とかオフィスを見つけましたが、走り回った後と、アメリカ人にインタビューをするという生まれて初めての経験で、私は汗びっしょりでした。

そんな私を見て、その会社の社長である John さんが一言
“Would you like something to drink?”
それを受けた私は
“Water, please.”
今考えると、何と不躾がましい返答でしょう。もし、この could use 〜 を知っていたら、
“I could use some water, please.”
とスマートに答えられたはずです。

因みに、私が could use 〜 を習ったのは、シアトルから帰国して、英語力を落とさないために聞き始めたNHKラジオ『やさしいビジネス英語』のテキスト(2002年)です。


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2006/8/26

Now you're talking!  斬れる英語表現

昨年度から大学入試センター試験の英語でもリスニングが導入されましたが、私立大学ではかなり以前から採り入れられています。リスニング問題は会話文が中心のため、使える英語表現の宝庫です。

2005年青山学院大学国際政治経済学部のリスニング問題の英文では、
Now you're talking!
が使われています。

ロングマン英英辞典では
used when you think someone's suggestion is a very good idea
(誰かの提案が素晴らしいと思ったときに用いる)
と定義されており、「そうこなくっちゃ!」が最適な日本語訳ではないでしょうか。
“Why don't we go to the river to have a barbecue this weekend?”
Now you're talking!
ということで、我が家は明日、バーベキューに行く予定です。

2006/8/24

make demands on sth  斬れる英語表現

2003年 東洋大学文学部 長文読解問題の英文
Most inhabitants of the developed Western nations are aware by now that the demands that we are making on our planet are excessive.

make demands on sth 「(人・時間など)に負担を求める」
上の例文は、この熟語で目的語となる demands が先行詞となって関係代名詞節を形成しているパターン。

より分かりやすい例文がロングマン英英辞典に出ております。
Children can make heavy demands on parents' time and energy.
(子供は親に重度の時間とエネルギーの負担をかける。)
2歳児の親として、思わず納得の例文。


2006/8/7

keep sb posted  斬れる英語表現

2005年沖縄国際大学 文法問題の英文

My secretary keeps me posted on everything that goes on at the office.

keep sb posted 《SPOKEN》
to regularly tell someone the most recent news about something
(ある事柄に関して近況を誰かに定期的に伝えること)

ex. We don't have any plans yet, but I'll keep you posted.

私がこの表現に出会ったのはシアトル留学時代。ワシントン大学のTOEIC対策の授業で、ゲストとして招かれたTOEICライターの Lynn さんに出会いました。お互いTOEICオタクということで意気投合し、親交を深め、彼女が執筆したTOEIC Bridge 対策テキストにも協力させてもらいました。私が帰国する直前には、自宅に招待して頂き、ご主人とお子さんとも楽しい時間を過ごさせてもらいました。

そのお礼に私は Thank-you e-mail を送ったのですが、その返信で、私が帰国してもお互い連絡を取り合いましょうということで、彼女の e-mail の最後に
Please keep me posted.
とありました。
keep in touch しか知らなかった私には、非常に新鮮で cool な表現に思えたので、それ以来多用しています。

因みに、沖縄国際大学はこの他にも実に使えそうな斬れる英語表現を出題しています。米軍基地があるからでしょうか、米語表現が多く、英語の出題にはかなりのこだわりがあるようです。偏差値40台の大学だからといって侮れません。


2006/8/5

be a far cry from sth  斬れる英語表現

2005年成蹊大学法学部 文法問題の英文
The first automobile could run, but it was a far cry from a modern car.

be a far cry from sth
to be very different from something else
(〜とは全く異なっている)

ex. Europe was a far cry from what we'd been led to expect.

2006/8/2

a mixed blessing  斬れる英語表現

2005年成蹊大学法学部 文法問題の英文
Sam's new bicycle was a mixed blessing. His friends were always asking Sam to let them ride it.

a mixed blessing
something that is good in some ways but bad in others
(良くもあり悪くもあること)

ex. Staying at home with the baby has been something of a mixed blessing for Pam.

2006/8/1


以前のエントリで述べましたように、生きた英語表現に出会えることは、私が英語を勉強する動機付けの一つになっています。

私は“生きた英語”を次のように定義します。
「日本の英和辞典にはその単語の意味程度しか出ていないが、英英辞典を引くと、何か特定の単語群と結びついて、ネイティブしか使わないような慣用的な表現となっているもの。」

日々の大学受験英語指導の現場で入試問題を扱っていて、生きた英語に出会えると嬉しくなります。そんな英語を、このブログをご覧頂いている方々に紹介していきたいと思い、新カテゴリー「斬れる英語表現」を作りました。

この「斬れる英語表現」でとりあげる英語の条件は以下の通りです。
@大学入試問題として出題されたもの
A大学入試問題の英文中に出てきたもの
B実際のコミュニケーションの場で使えるもの
C日本で出版されている英語の参考書や問題集で取り上げられている可能性が低いもの

お察しの通り、日本人が英語が出来ない根源と非難される受験英語の有用性を述べていきたいのです。

第1回目は take up です。

2003年南山大学外国語学部 文法問題の英文
Given his fear of heights, I was surprised to hear that he had taken up sky-diving.

take up
to become interested in a particular activity or subject and spend time doing it
(ある特定の活動や教科に興味を持つようになりそれをして時間を過ごすこと)

ex. Now she wants to take up boxing.

因みに出題英文中の a fear of height は高所恐怖症のことですが、やはり acrophobia や acrophobic を使ったほうが斬れるでしょう。

ex. I'm a little acrophobic.(私は高い所が苦手です。)



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