23日は地元の
小学校の卒業式に
来賓として出席してきた。担任のE先生に先導され、
卒業生9名(男子5名女子4名)が体育館に入場する。保護者、教職員、在校生、来賓らに拍手で迎えられる。カメラ・ビデオを構えた
保護者が我が子の晴れ姿を追い求める姿は昔から変わることはない。
午前10時に卒業生が席に到着すると、ピアノに合わせて一同礼をし、
教頭の
開式のことばで卒業式が始まる。
国歌斉唱、
学事報告に続いて、卒業生一人ひとりが名前を読み上げられ校長から
卒業証書が授与された。中学校と同様に卒業証書入れの
筒は無くなり、
アルバムスタイルとなっている。
最初に、
校長が卒業生に向かって
「『Boys, be ambitious.(少年よ大志を抱け)』には続きがあるのです。金を求める大志であってはならない。利己的なものを望む大志であってはならない。名声を求める大志であってはならない。人が人として備えなければならぬ、あらゆることを成し遂げるためのものです」と
クラーク博士のことばを引用し
式辞を述べた。
お金とか名誉とかの為に生きるのではなく、様々なものを学んで人の為に役立つ大志を抱いて欲しいということに他ならない。
教育委員会告辞では
教育長が
「『ありがとう』、『お陰さまで』という感謝の気持ちを忘れないで欲しい」と話し告辞とした。続いて
来賓祝辞に移り、
自治体首長代理が
「夢と希望を持って新たな気持ちで前に進んで欲しい」と祝辞を述べた。 続いて、
議会議長が
「あいさつを心掛けてください。あいさつをすれば、いいエネルギーが沸いてくる。きょうというパワーの源になる」と挨拶をした。最後に
父母と教師の会会長(PTA会長)の
OYさんが
「『一人はみんなのために、みんなは一人のために』の気持ちを持って頑張って欲しい」と挨拶した。
いよいよ卒業式も佳境に入り、卒業生と在校生の
「別れのことば」が始まった。いわゆる
「呼び掛け」と呼ばれるもの。
卒業生が全員で自分たちの思いを込め、
「今バトンを渡します!渡します!」と在校生に
バトンを渡す。
在校生が
「バトンを受け取りました」と、卒業生のことばをしっかり受け止める。さらに
「力を合わせ伝統を守り、さらにいい学校を築いていきます」と卒業生に誓う。そして卒業生が
「さよなら○○小学校!」と叫ぶと
ハンカチを目に当てる保護者の姿が目に入る。こちらまでが目頭が熱くなりメガネが曇ってしまう。いつもながら感極まる場面である。
タイミングよく
ピアノ伴奏が始まり
「校歌」を歌う。さらに、在校生が小学校卒業式の定番となっている
「大空が迎える朝」を歌い始める。サビの部分
「さようなら さようなら 忘れないでね ともに過ごした日々を いつまでも」はジーンとくる。ハンカチを目にやる
母親の姿がさらに多くなる。最後は卒業生が定番の
「旅立ちの日に」を歌った。
「♪この広い大空に夢をたくして〜」が体育館にこだまする。
最後に、6学年の
学年委員長の
SMさんが保護者を
代表して
「みなさんは9人でしかできないこと、9人だからできることを6年間で作り上げた。9人の団結力と絆の強さはどの学年にも負けない。6人の担任の先生が温かく指導してくれたお陰です。途中迷ったり不安になったりしたら1度立ち止まり、振り返ってみてください。みんなを後押ししてくれるたくさんの笑顔があります」と
謝辞を述べた。先生、家族、友達、地域の人がいつも
サポート・バックアップしてくれているということを伝えたかったことは言うまでもない。
遅くなってしまったが、
卒業生の学年は1年から6年まで毎年担任が変わるという普通では考えられない事態にあった。SMさんの挨拶で始めて知ったのだが、このような環境や逆境から
強い絆と
団結力が生まれたと言ってもいいだろう。最後は卒業生一人ひとりが学校に別れを告げ会場を去っていった。

卒業生入場

卒業生一人ひとりに卒業証書が授与される。

来賓紹介では
「おめでとうございます」とひとこと挨拶する。

自治体から送られる
記念品は
「英和辞典」と何十年も変わらない。

9人の卒業生が並ぶ。在校生で他に10人未満の学年はない。

バトンを受け取る在校生。

感極まり、ハンカチを目にする母親。

低学年の児童も一生懸命に声を出す。

保護者代表挨拶を歯切れよく立派に務めたSMさん。

卒業生が退場

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