19日は
「土用丑の日」であった。
親父は近所のばあちゃん仲間を連れて
ドライブに出かけている。
昼は
女房と娘としばらくぶりの
外食となった。場所は
会津若松市内にある
「焼き肉の一番かるび」という焼肉店。女房が最近、高校同級生の友人と寄ったところで
良心的な価格で気に入ったという。もちろん、自分も娘も初めてである。
女房と娘は
「ミニレディセット」で
カルビ肉と
ビビンバ、
サラダのセットもの。エンピロは名前は忘れたが、それよりちょっと高めの
焼肉セット。
味付けもまずまずで、確かに価格面で
良心的な店の部類だろう。しかし、気になったところがひとつある。ご飯が
「おかわり自由」なのだが、最初から
小さめの器に
「てんこもり」によそってくるのである。「てんこもり」とは、ごはんが山盛り茶碗に入っていることだ。
「てんこもり」は死んだ人に供えるときにするので、
縁起がいいものに見えない。ただし、一部地域のことなので、すべてを否定するつもりはない。店としては
気前のいいところを見せているわけだが、
おかわり自由なのだから、最初から
大盛にする必要はない。店員の手間が省けるくらいのメリットのはず。
茶碗を少し大きめのものにして、普通に盛るべきだろう。
内輪もめならぬ、とんだ
「器もめ」になってしまった。
当然ながら、このことは
「アンケート用紙」に書いてボックスに入れてきた。全国チェーンだが、
顧客の声がトップに届くはずだ。まさに
「下意上達(かいじょうたつ)」である。
顧客の意見を耳にしない会社に明日の未来はない。
夕方になって、
親父が
「きょうは丑の日だから夜は肉料理だと思い、昼はうどんにしてきた」というではないか。急きょ、近くの
スーパーに行き、
ウナギを買いに出かけた。午後7時近くで品数も少なくなっている。
国産の一人前は
1,100円で
3串しかない。
中国産(大)は
500円でたくさんあったので、
4串買い求めた。家に帰って
「国産が3串しかないので、ケンカになると思い中国産で我慢した」と言い訳をした。味は国産も外国産もわかるはずはない。
女房も
娘も、あまり
ウナギは好きではないらしい。
親父と
自分が
1.5人前以上食べたようだ。
翌日、
親父が
「夕食は外食にすんべ」という。女房と娘の割り当てが前日少なかったため、
「お口直し」の意味を込めて誘ってくれたもの。喜多方市内にある肉と海老の店
「まるやま喜多方店」に出かけた。
「海の日特別メニュー」が2つ用意されていた。
「寿司御膳」と
「ジャンボ海老定食」が
1,000円である。この店においては、最低価格といっても良いだろう。この
「海の日特別メニュー」に釣られて、自分と親父とが
「ジャンボ海老定食」、女房が
「寿司御膳」を注文した。
娘は
エビ・ヒレカツセット(1,480円)と
通常メニューをオーダーした。
「寿司御膳(1,380円)」と
「ジャンボ海老定食(1,680円)」は
通常メニュー表の中にあるのだ。筆者は
「海の日」だから、これらのメニューが
1,000円になったと思ったのである。しかし、実情は違っていた。あくまで
「特別メニュー」であって、中身が違うのである。例を挙げれば、
「寿司御膳」は
「天ぷら」がなく、代わりに
「茶碗蒸し」なのだ。
娘に
「特別メニューと言っているだけで、特別料金とは言っていないよ」となだめられる始末。しかし、
コンプライアンスの面から言っても
紛らわしい表示なので、
アンケート用紙に書いてきた。ここの店の料理も飯も
美味しいことは重々承知しているのだが、何か
後味の悪い思いで店を後にした。
2日間にわたって、
「丑の日」を
3回も味わったのだが、なんとも不満が残るものに終わってしまった。ただし、
アンケートを書くのは、あくまでも期待を込めてのことであることをお断りしておきたい。

女房と娘が注文した「ミニレディセット」 【携帯撮影】

中国産の肉厚で大ぶりなウナギ

海の日特別メニュー「ジャンボ海老定食」

娘が注文した「エビ・ヒレカツセット」

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