8月27日と
28日の
2日間にわたって
福島県社会教育研究集会に参加してきた。今回の開催場所は
二本松市岳温泉の
「陽日の郷(ゆいのさと)あづま館」である。県内から関係者
約230人が集まった。昨年は会津若松市が会場だったので、宿泊なしで2日間出席した。今年のテーマは、
「地域の良さを次代に引き継ぐ地域社会づくりを推進する社会教育の役割」がテーマ。我が地域からは、
K委員長の他に、女性の
SFさん、事務局の
SHさんと
エンピロの
4名が出席した。
開会式は午後からで、時間は余裕を持って出発してきた。
二本松市と言えば
、「智恵子抄」で有名な
高村光太郎の
妻の智恵子の生家があるところ。
「智恵子生家」と
「智恵子記念館」を見学してきた。明治初期に建てられた
造り酒屋で、手直しが加えられ、当時の面影を今に伝えられている。二本松駅前で
昼食(カツカレー定食)を食べて、会場である岳温泉に向かった。カレーライスを始め、
グルメに関する
記事は改めてアップすることとしたい。
午後から行われた
開会式では、
中島功会長(白河市)が挨拶し、
三保恵一二本松市長が歓迎の挨拶をした。
ライブ挨拶(原稿読みなし)で聞いていて気持ちがいい。
来賓祝辞に続いて
功労者表彰があった。
初日は、八戸大学ビジネス学部教授の
内海隆さんによる
基調講演が行われた。内海氏は、(社)全国社会教育委員連合発行
「社教情報」の
編集長も務めている。演題は
「新しい時代を切り拓き、自立した地域社会づくりをめざした社会教育の在り方」。
これからの地域づくりは、従来の行政主導による手法ではなく、住民の協働による
自律的な地域社会の形成を図り、地域の課題について住民の自律による選択と責任のもと解決することを目指すことが重要と、
新しいコミュニティー形成を主張していた。
ユーモアを交えながらの話しぶりは、参加者を飽きさせず、内容もわかりやすかった。落語の
「おぼれた金魚」や
「ウサギとカメ」の
続編などをとりいれ、会場は終始
笑いが広がっていた。
夜は
懇親会が賑やかに行われた。筆者も初めてお目に掛かったのだが、喜多方市から参加された女性の
YIさんは、15、6年ほど前、エンピロの
母校(小学校)で
教頭先生として2年間在籍したことがあるという。その後校長先生を歴任され、退職後、社会教育委員を務められている。K委員長や事務局のSHさんは懐かしい思いでYIさんと話をしていた。YIさんは、
歌、踊り何をやっても
芸達者で
エンタテナーと呼ぶにふさわしい。筆者もすぐに親しくさせてもらった。また、部屋割が一緒になった
S村の
IMさん、
HNさんらと懇親を深めることができた。カラオケでは、
H村の
WSさんの
歌唱力が抜群で、
アンコールが掛かり、彼女もそれに応えるという和やかな風景も見られた。
2日目は
分科会が行われた。分科会は
第1分科会が
「家庭教育力の向上をめざす地域における支援」、
第2が
「地域社会で支える青少年教育」、
第3が
「成人の生きがいづくりや地域社会への貢献活動」、
第4が
「地域の良さを掘り起こす社会教育委員の役割」、
第5は
「社会の変化に対応した社会教育施設」の5つに分けられている。
エンピロは
第4分科会に参加したが、K委員長は第3、SFさんは第1、SHさんが第5に配分された。
第4分科会では、
小野町の代表者
Uさんが、これまでの社会教育委員・公民館運営審議会・ふるさと文化の館運営協議会・勤労青少年ホーム運営委員会の
5つの組織を総括して、
「小野町社会教育委員」の
一つに統合したことを前提に問題提起をした。さらに、
飯舘村の代表者
Oさんが、村が力を入れている
生涯学習活動を中心に、社会教育委員の活動を発表した。
せっかくの機会なので、エンピロは
「5つの組織を再編して一つにしたが、それぞれの委員の意欲喪失と組織の弱体化は生じなかったのか」と
質問をした。
「役職を兼務していた人も多く、みんな意欲的で組織のまとまりは良く、弱体化は見られない」と答えが返ってきた。その後も驚くほど
質疑応答が活発に行われ分科会は終了した。
その後、
全体会、閉会式が行われ2日間にわたる研究集会が終わった。帰りには
S村の参加者と一緒に近くの食堂で食事をとった。
カツカレーの
はしごをやろうと思ったが、
カツ丼に変更してしまった。この模様も後で記事に
アップしたい。ここでS村の参加者と別れ、我々は
霞ケ城址公園に向かった。城内(公園)は
11月から始まる
二本松菊人形の
工事が盛んに行われていた。観光客もまばらで、人影がほとんど見えなかった。
土湯峠経由で
会津へと向かい、
午後4時に無事到着した。

平成21年度の研究集会パンフレット

智恵子の生家

230人の参加で会場が埋まった開会式

ユーモアを交え講演する内海隆先生

懇親会のお膳
歓談するYIさんとSHさん
デュエットを楽しむK委員長とYIさん
アンコールに応え熱唱するWSさんと踊りを披露するYIさん

2次会会場では
マジックショーを楽しんだ

エンピロが参加した第4分科会会場。50人以上の参加者があり、活発な質疑応答が繰り広げられた。

霞ケ城公園内にある
「二本松少年隊」の像

近くにある二本松藩
「戒石銘(かいせきめい)」

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