きょうは
母の
一回忌法要が行われた。大きな催事があると
準備が容易ではない。2週間前から
座敷の片付け、
ゴザの張り替え、フローリングの
ワックスがけなどを少しずつ済ませてきた。
前日から
東京方面からの
客があり、
妹家族らも駆けつけ
「前夜祭」も賑やかに行った。
親戚が集まる機会は
法要の時などに限られている。久しぶりの顔合わせにみんな話が弾んだ。刺身盛り合わせ以外はすべて
手作り料理で、テーブルに上がりきれないほどになった。
当日は、前日吹き荒れた
突風も止み、ホッと一安心と言ったところ。当日の朝、宿泊した
叔母らに
祭壇まわりの仕上げを手伝ってもらい、準備は万端。10時30分ごろから客が来られ始め、45分ごろには
E寺の
ご住職様も来られて
11時から予定通り法要が始まった。
般若心経や
一回忌法要の読経の後、
方丈様から
法話があった。きょうは
「縁起」についてのお話。
「縁起」は
仏教用語で、
色々な縁が寄り合って起こることを
縁起というらしい。「縁起」は「空(くう)」という思想と
表裏一体をなす。
「空」というのは、本来は何も存在しないのだからから欲望や憎しみに対する執着を振り払うことができると考える思想。縁起と空は切り離して考えることができず、縁起を悟るためには空が、空を悟るためには縁起が必要になる。
「このように法要でお互いにお目に掛れるのも「縁起」であり、人との付き合いを自ら呼び込むことが大切」と話されていた。法話に続き、一人ひとりが
焼香を行った。
その後、全員で
お墓に向かい、天ぷらなどを墓前に供え焼香を済ませた。ここで
「団子(だんご)」と
「まんじゅう」を配ったのだが、この地域では
「お墓参り」の時には
必ず食べる風習がある。
「団子を食べると頭病みしない」と言われているからだ。
まんじゅうは
24個用意したのだが、ちょっと足りないようなので家族は遠慮した。
送迎マイクロバスに乗って会食が行われる
喜多方市塩川町「花正楽」に向かった。
12時20分に
会食が始まった。
施主である
エンピロが
「おふくろは人に対して喜んで振る舞いやもてなしをしていた。人が集まることや賑やかなことが好きだった。法要という場ではあるが、時間の許す限り楽しくご歓談いただきたい」と御礼の挨拶をした。方丈様から一言挨拶を頂いた後、
一家代(いっけだい)の
EKさんの
献杯の音頭で会食に入った。
一人ひとりに
お礼を述べながら
酌をして歩いた。1ケ月前に
怪我をした
右膝の具合が思わしくなく、
正座が辛いところではあった。
妹家族や東京からの
Kさん家族は
4人で来てくれて、
出席者は
30人ほどになり、さぞかし
母も喜んでいたに違いない。もちろん
母の遺影と位牌も
床の間に飾ってある。自家用車で来られた客は早めに退席したが、
会食は送迎バスの出発時間である
2時まで続いた。
家に帰ってからも、
「反省会」は延々と続いたが、
午後7時過ぎには全員帰り、もとの家族だけになり、ひっそりとなってしまった。だが、来客も我が家族もおふくろも
満足行く
一回忌法要になったことだけは確かである。
「後片付け 兵(つわもの)どもが 夢の跡」
遠来の客と妹家族らが集合し、前夜祭は盛りだくさんの料理と会話で賑わった。妹もブリ大根やおこわを作って持って来てくれた。

彼岸に付き物の天ぷら。ふきのとうやまんじゅうなど種類も豊富。

ミズナとかりかりベーコンのサラダ。

ぜんまいの煮物も法事・彼岸には欠かせない料理。

会津の郷土料理
「こづゆ」が喜ばれた。お祝いではないので、やや色どりを抑えている。
準備が整い本番を迎えるだけの祭壇。
方丈様の読経と法話に続いて、一人ずつ焼香を済ませた。
お墓では風が強くなかなか線香に火が付かないアクシデント。エンピロが代表して線香をあげた。その後、
だんごと
まんじゅうが配られた。
花正楽での会食前の風景。
若い人たちのテーブルに、オードブルが準備された。
花正楽の法事お膳。店の料理の他に、こちらで準備した、
「棒たらの煮つけ」「厚焼き玉子」「ゼリー」などの
取り肴(とりざかな)も持ち込んだ。(店側の許可あり)

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