29日に
郡山市湖南町にある
布引高原を訪れた。ここは
湖南町赤津地区から
約15kmほど山中に入ったところ。新聞やテレビニュースで
報道していたこともあり、大勢の
観光客で賑わっていた。ここは
3年ぶりの訪問になるが、
女房と娘は初めてとなる。広大な
ひまわり畑に歓声を上げずにはいられない。女房がひまわりが見事なまでに同じ方向を向いているのに驚いていた。
ひまわりは向日性植物なので太陽が昇ってくる東の方角を向いているはずだ。漢字で
「ひまわり」は
「向日葵」と書くのだから当然といえば当然か。
ここには
風力発電の巨大な
風車が
33基聳え立っている。そばで見るとその大きさに圧倒される。ここ
布引高原は今では新たな
一大観光名所となっている。
福島県にいることを忘れてしまうような雄大な眺めに、先月
北海道旅行をしたばかりの
女房は
「北海道の美瑛に来たみたい」と感激していたが、まさしく
美瑛・富良野を思わせる景観である。ひまわりの他に
コスモスも植えられている。やや霞が掛っていたが、遠くには
磐梯山と
猪苗代湖が見える。これほどの絶景があるのかというくらいの眺望に満足しきりであった。奇遇だが、時同じころ
ブログ仲間の
ダキさんと
モモエさんもそれぞれ足を運んでいることを知った。
我々は取れたての
高原大根と
キャベツを買い求め、
11時30分には山を下って行ったが、これから高原に向かってくる車の渋滞には驚いた。
約2kmにわたり
数珠つなぎ状態である。この日は午後から
「布引風の高原まつり」という
イベントが開催されることになっていたため、観光客がどっと押し寄せてしまったのだろう。
マスコミの影響力の大きさを改めて痛感した思いである。イベント開催も重なった休日ではあったが、
今後は駐車場の確保が急務と言えよう。
昼食は
湖南町福良にある
「大阪屋」を目標に決めている。我々仲間内では
評判の店であるが、女房と娘は初めてとなる。正午を回ったばかりで、順番待ちの客が外まで並んでいた。
30分ほど待ってようやく席に案内されたが、
メニュー表が渡され
オーダーはすでに取ってある。きょうのメニューは
ラーメン、ミソラーメン、煮込みカツ丼。女房と娘はどれも
「美味しい!」と、思わず声を出してしまうほど喜んで食べていた。
そして
午後の部に予定されている
「達沢不動滝」を目指した。せっかくなので、途中これまた滅多に訪れることのない
「舟津公園・湖南港・舟津海水浴場」に立ち寄った。筆者も舟津方面は何十年ぶりの訪問には違いないが、とても懐かしい眺めである。
磐梯山と
猪苗代湖のコントラスとが実に素晴らしい。
中ノ沢温泉の中ほどから数キロメートル山あいに入ったところに
「達沢不動滝」はある。しかし
、「達沢不動滝」入口の
看板があるわけではない。知る人ぞのみ訪問できるということか。ここは
30年近く前から訪れたことがあるところで、過去に2度訪問している。女房は
近所の友人から
おすすめスポットとして紹介を受けていたので、是非とも来てみたいと思っていたのである。
駐車場に車を止めて、
マイナスイオンが豊富な
森林浴を味わいながら15分ほど歩いた。やがて
「達沢不動滝」の光景が目に入る。ここもまた歓声を上げないではいられないだろう。ブログ仲間の
モモエさんも何回か感動とともに
紹介している滝のひとつである。
結婚前に彼女とデートで訪れたのはいつだったろうかと天を仰いで思い出に耽(ふけ)っていたところへ、
女房が
「ここは歩かなくてはならないのでデートコースではないよなあ」と横やりを入れる。呼べど戻らぬ
古(いにしえ)の郷愁と
幻が一気に消え失せていったことは言うまでもない。
帰り際に、達沢不動滝に続く砂利道の入り口に
「ハーブヒルコテージ・達沢の森の石窯パン」なる看板が目に入った。
天然酵母と国産小麦の石窯焼きハーブパンという
触れ込みが書かれてあり、素通りする手はない。試しにと店に入ってみた。
値段は決して安くはないが、家に帰ってさっそく食してみたが、
価格に違わず、天然酵母のしっかりとした食感で香ばしい美味しいパンであった。
この日は
風車とひまわり、
ラーメンにカツ丼、
マイナスイオンと滝、
石窯焼きパンと未知の世界の
4点セットに大満足の
女房であったが、
これほど満足した女房の顔を見たことはかつてなかったと言っていいだろう。滅多にない家族での十分な
日帰り行楽となった。
ひまわりにうずもれる女房と娘。
車と人で賑わう布引高原山頂。駐車場のスペースが少ない。

ひまわりは申し合わせたかのように同じ方角を向いている。

巨大な風車が聳え立つ様は、もはや本州のイメージではない。北の大地を彷彿させる。眼前に広がる畑地は美瑛や富良野を思い起こさせる。

布引高原大根は今やブランド品。大は売り切れにつき「中」を買い求めた。キャベツは身が引き締まっていて最高のシャキシャキ感であった。

ひまわり畑の先に聳える展望台。ここからは360度のパノラマを楽しむことができる。

塔の高さは60m、羽が35mあるので、まっすぐに羽が伸びたときは高さが95mにもなる。

大阪屋のラーメン。やや太麺でモッチリ感がある。

ややコクが足りなかったが、女房は絶妙と満足した。

昔からカツ丼の美味しさには定評がある。

湖南港から眺める磐梯山。

四季折々の感動が味わえる達沢不動滝。
達沢不動滝でポーズをとるエンピロ。

「達沢の森の石窯パン」の看板。

買ってきて食べた石窯焼きパン。

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