我が家には普通とは違った
珍しい鳥がいる。全身が真っ黒で、まさしく
「黒鳥(こくちょう)」「黒鶏(こっけい:くろどり)」なのだが、
名前がわからない。これは
親父が
3月に同じ集落の
Iさんから譲り受けたもので、
2羽いるものの
オスのみで、
卵を産むわけでもない。持ってきたのはいいが、朝早くから鳴いているので、
近所迷惑も甚だしいはずだ。
純農村地帯だから文句を言ってくる人もいないが、
安眠妨害の
苦情が出ても何ら不思議ではない。回りが農家だからいいというものでもなく、そのあたりの
配慮に欠けると言われても仕方があるまい。実はその時一緒にオスの
チャボも1羽もらってきている。
この
「黒鳥(黒鶏)」の
特徴と言えば、何と言っても
足に羽が生えていることだろう。ニワトリを思い浮かべてもらえばすぐにわかるが、足に毛が生えているのを見たことがない。
一般的な鳥類を見ても、足に羽がある鳥など見かけたこともなく珍しい限りである。
烏骨鶏(うこっけい)の類には間違いないと思うのだが、詳しくはわからない。
黒鶏(こっけい)だけに、まさしく
滑稽な
ファッションである。我が家に来て半年が経つが、筆者が毎朝のように
エサやりに行くと、エサをもらえるとあって体の動きが良くなる。
ウサギも筆者が近づくと、ピョンピョン跳ねたり前足を上げたりして喜びを表わす。
カメも然り、エサをもらえるときは首を持ち上げる。
春先に、
Iさんのところで卵を抱かせて
孵化させているのを目にした。
雌鶏(めんどり)が新たに生まれた可能性もあるはずだ。
雄鶏(おんどり)を1羽返し、雌鶏(めんどり)を1羽もらってくればいいのだが、親父はその気がないのだろうか。
ペットと呼ぶほどの鶏(とり)ではないのだが、せめて
卵でも産んでくれれば実益を兼ねてエサのやりがいもあるというものだ。エサの確保も経費もバカにならない。それでも、エサやりの時、飼っている
生き物が
学習能力(条件反射)で近づいてくるのに悪い気はしない。

黒鶏の
「つがい」ではない。
オス2羽につがいない?

Iさん宅の鶏舎で卵を温める黒鶏のメス。メスとオスの区別は
トサカでわかる。我が家にはオスしかいないが、エンピロがトサカに来ることはない。

最初一緒にいた
チャボ。黒鶏と相性が悪く、今は別の鶏小屋で生活している。

「何か用かい?」と顔を向ける黒鶏。

どう見ても鶏の足には見えない。
羽毛付きで冬場は温かいかもしれない。

別室に隔離されたチャボ。今はもっと大きな「家」で一人暮らしをしている。

足の内側には羽がないことが分かる。足の指は5本あり、
烏骨鶏(うこっけい)の仲間だろう。

親父は時々外に出して散歩をさせている。
【追記】9月21日
ブログ友の
bluetearさんから
「今若い女性の間で流行しつつある『怪獣ブーツ(モンスターブーツ)』のようで、流行の先端を行っている」というコメントを頂いた。今朝ほど、筆者も
テレビで
「怪獣ブーツ」を見て、
「こんなに暑いのに夏でも履くのか?」と思って笑っていたのが、我が家の
黒鶏の足をブーツに例えた
bluetearさんの
タイムリーなコメントに拍手を贈りたい。果たしてこの
秋・冬のファッションとなるのか、興味が持たれるところである。

1